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ゲ〇チ氏の公開レッスン聴講

先日ゲ〇チ氏のピアノレッスンの聴講に行って来た。聴いたのはショパンのバラード3番、舟歌そしてバッハの平均律など。氏はゆっくり実演をしてくださるので分かりやすいレッスンだった。フレーズが問い掛けか、答かということできっちりと順を追って曲が展開していく。そして拡大鏡みたいにゆっくりフレーズをひいてくれるのがなんとも心地よい響き。安らぎや夢、ときめき、まどろみ、懐かしさ…など曲を美しくする要素がちりばめられていて、そして絶妙な間の取り方でフレーズが巨匠的に創り上げられて行く。
そして別の場面では信じられないようなダイナミックレンジで冴え渡ったffが見事なクレッシェンドで導かれ深みのある音楽を際立たせるのである。
舟歌も水面のかすかなゆらぎのクローズの音に支えられた柔らかでまろやかなメロディー。そして女性の問い掛けに静かに、でも熱い想いを秘めて応える男性…。
ロマンチックな恋のピアノ曲はまさしくこう弾かれることで本当の輝きを得るのであろう。ピアニストの演奏とはこうなんだ…。私の拙い言葉では到底その素晴らしさは語り尽くせない…。
こういう時を忘れてしまう瞬間を持てた時、自分が音楽が好きでよかったなあと思うのだ…。
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