街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

城野遺跡

2009-11-28 10:44:12 | 遺跡

 一見してお判りであろうが頭部が残っている。残念なことに骨は殆どが溶けているそうだ。しかし、歯の一部が残っているので被葬者の年齢や性別が判るかもしれないそうだ。更には首の部分に碧玉製管玉の首飾りがある。特筆は鉄製刀子である。1800年前の鉄である。それを子供が持っていたのである。これは一体何を物語っているのか。この子の親の力(権力)はいかようなものだったのであろうか。時代背景としては村から国(せいぜい現在の郡位の範囲か)へと形成してゆく過渡期であろうか。
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城野遺跡

2009-11-28 10:01:43 | 遺跡

 墓の真後ろの写真で、南北に周溝を見ることが出来る。幅は約1.5m深さ約0.6m位である。西側が削られてしまっているため方形周溝全体を知ることは不可能である。どこまで西に延びるのか判らないし、他の墓があったかどうかも判らないのである。残念至極である。

 二基の小さな石棺にこれだけ広い墓域を設けてあるのだと解釈すると、やはり土地を潤沢に使えるほどの力(権力とでも言うのか)を持った者であることは誰でもが頷くことであろう。
 また、魔除用赤色顔料(辰砂)が鮮やかである。1800年前は太陽の光を反射させていたであろう。目貼用白色粘土も同様に魔除と考えられ、神聖さと穢れのなさを示しているとのことだ。
 左の石棺の上部に何かが見える。(別添にする)
 私は背が高いので人の上から写真を撮ることが出来たのであるが、この様なことが出来る私は親に感謝したものである。
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