many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

編集者T君の謎

2009-10-29 21:25:03 | 読んだ本
大崎善生 2006年 講談社文庫版
副題は「将棋業界のゆかいな人びと」
いまやってる竜王戦の第2局が“先後同型”になったんだけど。
加藤一二三九段というひとは、昼食休憩とかで相手のいないときに、相手側にまわって局面を見るってクセがある。
まあ、反対側からみれば、思わぬ発見があるのかもしれないから、それはいいんだけど。
あるとき、それをやってるのを傍から見たら、まったくの先後同型だった、なんで反対にまわる必要があんの!?
なんてことが書いてある本、棋士には常人ばなれしたひとが多いんだけど、面白いエピソードいっぱい。
ちなみに「編集者T君」とは、著者が『将棋世界』誌の編集長のときに雇った、編集部員(現編集長)で、それまでに読んだことある本は『人間失格』1冊だけというのに編集者になれたという逸話の持ち主。
漢字の読み書き苦手でも、校正っていうのは、原稿とゲラのマチガイ探しみたいなもんだから大丈夫、だそうで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする