
生まれて初めて米沢に行った。歴史的にも、文化的にも、たべもの的にもいい町だ。
旧米沢藩で、何と言っても上杉鷹山公(上杉謙信から数えて9代目)が有名だが、近くの小野川温泉には、小野小町伝説が残る。
うまいものといえば、米沢牛、さくらんぼ、リンゴ、鯉、なし(ラフランセ)、そば....本当にうまい!
花も、桜、あやめ、ダリヤ、紅葉.....今は、あやめまつりの真っ最中。
見所、味わい所も、米沢市上杉博物館、置賜(おきたま)文化ホール、上杉神社、東光の酒蔵(皇太子ご夫妻も訪れたよう)、芹沢(そばや、壇ふみも訪れたよう)、千利庵(そばや)、上杉家廟所、掬粋巧藝館等多数。
泊まりは、白布温泉の西屋さんだったが、由緒ある味わいのある温泉だ。開湯は700年以上前、建物も190年前に立てられた物で、ひなびた味わいをうまく残している。ホスピタリティーもすばらしい。
米沢駅からタクシーで30分で行ける。中屋、東屋という旅館もあったが、2000年の火事で、焼けてしまった。

もう一つ興味のあったのが、即身仏。米沢の北の蔵高院にある。江戸時代(1854年)に入定した光明海上人のミイラだ。
即身仏は、出羽三山のものが有名だが、米沢は、出羽三山の表参道に当たり、同じ系統のものらしい。
即身仏は、穴の中にこもって、草木のみで、生きながらえら(木食行)、修行をして、科学的には、餓死したのである。百年たったら掘り出してくれという遺言が見つかり、1978年の調査の結果見つかった。即身仏は、日本で、10数体しかなく、貴重なものだ。この信仰の深さはすごい。
ミイラは、エジプトにも、シルクロードにもあるが、信仰のために自らミイラになるのは、珍しいのではないか。
白布温泉で、ちゃんとサッカーも見た。柳沢のはずれシュートは、残念だったが、川口のPKスーパーセーブもあり、ちゃらなんでしょう。引き続き奇跡を祈るのみ。