本書は、初版が1990年。ロングセラーだ。
新潮社のとんぼの本シリーズなので、ご覧になったこともある方も多いかと思う。
写真も多く、記載もオーソドックスなので、まず、仏跡とは何ぞや?という人にはうってつけの本である。
8大仏跡の一つであるサンカシャは、ほとんどの本が、伝説で、お釈迦様が実際には訪れなかったとしている。
本書は、とんでもないとこにあるということと、写真もあることから、実際訪れた上で、伝説説を受け入れているようだ。あえて、ブッダが訪れていないとは、断言していない。
H/P作成前に、その辺の各書の触れ方を、読み比べたいと思っている。
本書の最初に仏跡の絵地図が載っているが、改めて、ブッダの生まれて育ったところは、ヒマラヤ山脈のふもとであり、修業を積んで、覚り、説法したのは、そのずっと南のガンジス河の回りに広がる肥沃な農業地帯であることがわかる。
今のヒンドゥ教につながるバラモン教の修業の土壌があったのか、スポンサーとなる大金持ちが多くいたことによるのか。
何らかの理由があったに違いない。
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