本書は、スリランカの上座仏教の長老の方が、著わした本だ。
我々が、仏教の話や、お釈迦様の話を聞くと、中国経由で日本に伝えられた物語を基にした話を聞くことになる。
もちろんそれも正しいが、もっと元祖に近い話を聴きたければ、インドのお坊さんが第一。そして、その直径が、スリランカのお坊さんだ。
生々しいというとちょっと変だが、人間としてのブッダが感じられる話だ。
弟子についてもリアルだ。
例えば、第一の弟子だったアーナンダが、釈迦族の出身だったとか、袈裟をデザインしたとか、女性の出家を認めたとか。
本書を読むと、お釈迦様との距離感が全然違う感じがする。
仏教に関心のある人全てにお勧めできる本。