かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

五百羅漢

2011年06月11日 | Culture・Arts



rain今朝は、すごい雨だった。
だからというわけではないのだが、江戸東京博物館の五百羅漢展に行ってきた。
正直、最初興味はなかったのだが、昨日の日経の記事と、今回の仏跡巡りの旅の影響で、急に行きたくなった。

まず、こんな絵が、増上寺に秘蔵されていたなんて知らなかった。この絵が、納められていたお堂は、戦災で焼失したが、絵は避難していて無事だったのだそうだ。
狩野一信という絵師も知らなかった。この展覧会を見ると、ただものではないことがわかる。
すごい迫力。100枚の大作をひたすら描き続けた。命をかけて。
成田山に納められた絵も展示されていて、それも見事だが、この圧倒的なボリュームには、かなわない。

五百羅漢図の、定番になっているベースがどの程度あるのか知らないが、その着想、ユニークな構図、登場人物、動物達、何もかもが奇想天外である。
最後の10枚ほどは、病のため、ほとんど自ら描けておらず、急速に、普通の絵になってしまっているのが惜しいが、一信さんの思いは、伝わる。

解説は、山下さんという方がされているが、今風で面白い。ビーム、クライマックス、フリー・ディスカッションなど、片仮名言葉も多様され、五百羅漢が、ウルトラ兄弟に思えてきた。



ついでと言っては何だが、”発掘された日本列島2011”も見てきた。去年も見たが10年以上、毎年開催されているそうだ。
見所は、多いが、13000年前と思われるビーナスは凄い。胸の部分だけで、かつすごく小さなものだが、しっかり写実的だ。
1000年以上前の製鉄所から発掘された諸道具も凄い。作りかけの鉄鉱石に、触ることもできる。



平城宮の東院庭園で見つかったものも展示されている。行った時に、説明も受けていたから、よくわかった。



常設展は、パスしようと思ったのが、中村座の前で、ちょうど落語が始まったので、長居をしてしまった。土日のみ、落語をやっているのだそうだ。
三遊亭遊馬さんが、”てんしき”という演題で一席してくれたのだが、面白かった。
”てんしき”の意味がわからぬまま、話は、あらぬ方向に展開。落ちは、○安時代。落語は、”落ちを語る”から来た言葉だそうだ。
定番の落語だと思うが、考えてみると、プロの落語を直に見たのは、生まれて初めてだ。高校の時、同級生が、何度か演じてくれたが。

外国人の客も多かった。日本に初めての外国人をお連れするには、格好の施設だと思う。

大満足の一日だった。

コメント
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