最近、この手の本が、本屋に平積みになっている。3.11以降、ますます人気が高まっているのかもしれない。本書の発行は、2月だから震災の前だったが、このような環境下、改めて読んでみるのもいいだろう。
ニーチェとか、アランとか、いろいろ並んでいるが、全く予備知識なしで読むのもつらそうなので、仏の姿を追っかけていることもあり、本書にした。
書いてあることは、当たり前のことばかりのようだが、実践できていないことも多い。
テーマ毎に、簡潔に(原則1頁1話)、わかりやすく、今の社会に合わせた説明になっており、いいと思う。出典も一話一話ちゃんと載せてあるから、作者の創作ではない。
要は、自分を捨て、澄んだ目で、物事を見つめて、真実を見つけて行こうということか。
それにしても、超訳だ。
例えば、克服すべきものとして、”渇愛”という漢字が多様されるが、そこに付されている振り仮名は、”さみしさ””たりなさ””うずき””たりないよう””むねのうずき””ものほしさ””のどのかわき””もっともっと””うずうず”など、凄い使われ方をしている。
煩悩という言葉の代わりに使われているのかもしれない。
”インド犀の頭に一本だけシャキンと付き出た角のように”という表現もユニークだ。経典にこの表現が使われているのかしらないが、ためにならない共を持つよりは、「独りぼっち」を楽しんだ方が潔いということを表現している。
おまけに、ブッダの生涯の「超」ダイジェストも付いており、初心者にも親切。
著者の小池さんは、まだお若い方だが、某旧帝国大学をご卒業後、修業を続けながら、文化活動を続けられているようだ。情報化が進んだ今、仏の教えを広める手法も変わってくるのか。
そういえば、某国の首相は、完全に狂ってしまった。今度は、H議員の一本釣り?
たまたまこの方とは議員になる前に、何度かお会いしたことがあるのだが、経歴が示す通りの人で、政治力があるわけでもなく、危機管理のプロでもない。もちろんその方をけなしているのではなく、適材適所ではないということを言いたいだけ。
全く意味のない、思い付き人事と言われても仕方がない。
しかも、辞めると表明した人による、独断人事だ。
ご自分や、ご自分の所属する党だけが被害者であれば、自業自得でしょうがないが、このままだと、今瀕死の状態にある我が国が、まとめて奈落の底に落ちてしまう。
某国(亡国?)の首相に、是非本書を読んでもらいたい。
厚いけど、すぐ読めるから。