かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

今日は、体育の日?but 文化の日!

2013年10月13日 | Culture・Arts



今日は、三連休の中日。ゴルフもなく、私にとっての文化の日とした。
3つ展覧会を回ったが、全部当たり。
当たりということは、期待以上だったということ。
六本木の国立新美術館は、気候もよく最高の光景。



そこで、二つの企画展。
端境期で、二つの企画展が、一日で見れる。
印象派展は、オランダにあるクレラー・ミュラー美術館の作品を中心とした企画展。
勉強になった。
INGで、印象派の変遷を見てきた収集家の意図がはまった。

印象派から、点描になったのは、第八回印象派展のスーラの作品がきっかけという。
シカゴ美術館で、数えきれないくらい見た作品だ。
印象派展は、その後開催されなくなる。
点描の方は、発展をつづけ、最後には、抽象画につながる。
点描(分割主義とも呼ぶらしい)は、言ってみれば、アナログからデジタルへの移行であって、それが、行きつくと、抽象画になるのだった。
抽象画というと、ちょっとわからないで済ませていたのだが、日本で最も人気がある印象派の作品の発展型だったのだ。



黒川さんの斬新な建築は、見る人を毎日驚かせている。
建築は、芸術だよね!



次に訪れたのが、同美術館で開催されているアメリカンポップアート展。
アメリカンポップアートというと、ウォーホルぐらいしかぴんと来ないのだが、本展を見ると、大きな流れをつかむことができる。
展示品は、パワーズ夫妻の収集品が中心だが、凄い。
財力と、コミュニケーション能力の賜物と思うが、当時異端と思われていたアーティストをいち早く見出し、パトロンとして支えたことが、この分野の発展につながったことは間違いない。
本日、3展示とも映像コーナーがあって、ただ見ただけではわからないすばらしい解説を見ることができる。
こちらは、もうすぐ終わっちゃうから、ちょっとでも興味のある人は、急げ!
それにしても、アメリカンポッププアートの発展を支えた二人のうちの一人が、日本人だったとは




六本木から上野に移動。
最高の天気で、人手もかなりのもの。
今日は、いつもの国立博物館ではなく、隣の芸術大の展示館へ。
会場が、前の二つに比べ、小さ目なこともあり一番混んでたかな。



興福寺仏頭展ということで、何度も見たし。最初は、行く気はなかったのだが、先日興福寺国宝館長の金子さんの講演を聞いたことがきっかけで、行ってみたくなった。
大正解。
国宝類は、すべて奈良で見たものだが、展示の仕方で、こんなに印象が変わるのかという感じ。
浮彫の十二神将は、国宝館で何度かみたが、こう展示されると、その技巧の素晴らしさに、驚くしかない。
興福寺の国宝館にあると、周りもスーパースターだらけだから、ここまでじっくり見てなかった。

幸福寺東金堂の十二神将は、江戸時代の初期まで、興福寺の仏様と一緒だったのだが、その後の火災で、ばらばらになり、本展示会で、500年振りの再会という。
東金堂の中にある時は、なかなか細かく見れないが、こう展示いただくと、隅々まで見れる。
凄い技量だ。
十二神将というと、新薬師寺のが思い浮かぶが、興福寺のそれも素晴らしいことがわかる。

仏頭も、悲しい過去をかかえるが、これだけでもこの世に残ったことが奇跡。
傷んだ仏塔の複成映像も流される。
元の姿を思い浮かべることができる。

深大寺の天平仏も目玉だったのだが、まさにこの興福寺の仏塔の失われた全身像を想い起させる。このような仏像が、東日本に残されたことも奇跡だ。

ということで、3展とも、お勧めできる。
あとは、各人の好み次第ということで。

コメント
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