ビートルズ読解ガイドシリーズも、切りがない?
本書は、1年前ぐらいに出た、4人がソロになってからの読解シリーズ第二弾。
1973年から1976年ぐらいの期間をカバーしており、実は、私が、一番4人をINGで追いかけていた頃に当たる。
しかし、こんなにdeepに歌詞を分析することになるとは、予想だにしなかった。
というより、当時の日本人は、誰も、このレベルでの分析はできなかったろう。
それにしても。
聞き取り違いによる英語の間違いは、検証していないのだが、単純な和訳のミスがいかに多いことか。
明らかな単語間違い、文法間違いなど、そんなにあるのかと驚いてしまう。
やっつけ仕事で、末オているのだろう。
ただ、本書の醍醐味は、やはり、麻薬、SEX関連のスラングの読解だろう。しかし、まぁ、よくもここまで4人は歌にし、秋山さんは、それを読み解いたものだ。
Spirits Of Ancient Egyptが、最初から最後まで、麻薬の歌だったとは! 目からウロコだ。
あの娘におせっかいという題名は、どこからどう出たのか?
私もわからなかったし、秋山さんもわからないという。
キャッチーな題名はいいが、あまりにも、原題から離れすぎるのはいかがか?
この時期、4人の、歌を通した口喧嘩はなくなり、落ち着いて、自分の道を歩み始めたことがわかる。JLとPMが会うようになっていたことも、今はわかっている。
GHについては、実は、70年代半ばからは、私は、追っかけるのをやめてしまっていたのだが、歌詞にも、勢いがないのがわかる。ツアーの失敗と、アルバムの不人気が、やる気まで奪ってしまっていたのだろう。
さらなる続編の予告らしい言葉で終わっているが、どうなるか?
秋山氏の追求は続く。