秋山さんの次の著作は、ソロ読解シリーズ第3弾ではなく、リアルタイムのビートルズという、60年代の秋山さんのビートルズ体験談だった。
ちょっと一休みというところか。
この手の本は、結構あるので、ちょっとがっかりしたが、ここまで、綿密に書いてある本は、初めてだ。
日本人の洋楽に興味のある青年が、INGで、どのように、ビートルズのスターになったかと、週末を見届けたか。
ビートルズ第一世代を代表する体験談と言って過言ではないだろう。
これは、決して、第二世代以降の人が書ける内容ではない。
INGで体験したに人にしか書けない内容だ。
後から、調べて書き加えたところもあるようだが、史料と記憶が食い違っているところも多く、たぶん記憶の方が正しいものと思われる。
イギリスでは、マイクルイソンのような研究家が、あちこちほっくり返しているが、日本でのビートルズという意味での研究は進んでいない。
しかし、当時の日本で、ビートルズの情報をこれだか追いかけたり、欧米の音源の違いを聞き分けた人がいたとは驚きだ。
ノルウェイの森の命名者等、通説と食い違う所見の部分もあるが、これは、命名者と言われる本人の本が、もう少しで出るから、すぐ明らかになるだろう。
本書をきっかけに、日本で、ビートルズがどう人気を博して行ったかな研究が進めば、ますますビートルズファンの層を広げることにつながるだろう。
それにしても、10年生まれるのが遅かったことが悔やまれる?