本書は、関さんの、異端の古代史シリーズ第三巻。
既読感があるが、他の本でも紹介されている説もあるか、他の本の、リバイズ版かもしれない。
卑弥呼の時代と違って、聖徳太子の時代は、記紀に、著されている時代で、そう議論の余地もないように思うが、とんでもない。関さんによれば、ずたずたに、切られ、組み合わされる。
その結果は、凡人には、思いもよらないところとなる。
では、とんでのないかというと、そうでもなく、うなずかされるところも多い。
一番重要なのは、当時の、改革派と、旧守派は、誰だったのかという観点だ。
そうすると、蘇我氏と、聖徳太子は、ダブってきて、そこに物部氏が重なってくる。
それに対抗するのが、後に、権力を握ることとなる藤原氏である。
原書を直接読んでいる訳ではないので、何とも言えないが、記紀以外の周辺の本にその秘密が散りばめられているという。
ストーリーとしては、完結しているので、本書を片手に、聖徳太子の時代に、思いを馳せるのもいいだろう。