かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

古代神宝の謎

2020年06月12日 | Books




今日の大阪は、暑かった。
かつ、ムシムシ。
予報は、外れて、午後は、青空も。
泊まったホテルの向かいにあるホテルの名前が、こんな感じ。がんばれ。



本書は、結構前に、本屋で買った。

前、三種の神器についての新書は読んだが、本書は、対象を広げて論じている。
と思ったら、三種の神器については、草薙の剣のみで、それ以外の神宝について、論じている本だった。
神宝と言うだけあって、現物が目の前になく、昔の目撃記録や、古文書の記載から推測していくので、ややもどかしい感じはするものの、なかなか面白かった。
それにしても、当時の文書は、漢字で書かれており、書物によって、当てている漢字が異なることから、本当は、何が書かれているかを判断するのか難しい。

草薙の剣については、かつての目撃談や、途中盗まれたりしたことから、スリリング。
それは、新書でも読んだ。
面白かったのは、石上神宮。
伊勢神宮と同じような時期に、匹敵する宝物が納められ、今も埋蔵されているかもしれない。
出雲大社に、神宝があるのかは、本書からだけでは、ちょっとわからない。
和歌山の神社、アマテル神社には、何かがある、または、あった可能性が高い。
特に、和歌山の神社については、伊勢神宮と対であった可能性がある。
宝のパワーが強すぎると、疫病が流行ったりしたため、わざわざ天皇から、離して祀ったという。
伊勢神宮の八咫鏡が、典型的なケースだ。

最後に取り上げられるのは、善光寺。
前の前のご開帳に、行ったからよくわかる。
ここの秘仏は、鎌倉時代には、見れて、お前立ちが作られた。
このお前立ちが、精巧なものとすれば、日本最古級の阿弥陀三尊像でれある可能性が高い。
もちろん、百済からもたらされたものだ。

古代史の面白さを凝縮したような一書。
ほとんど、推理小説。


コメント
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