かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

洋楽マン列伝2

2020年06月22日 | Music

今日は、ずっと雨。
梅雨ど真ん中。



洋楽マン列伝の第二弾。
2013年から2015年に行われたインタビュー集。
まだ、本連載は、続いているので、第三弾もあるのかもしれない。

本巻は、団塊の世代の人たちへのインタビューがほとんど。
したがって、彼らが見ていた時代も、似ているのだが、扱っている分野、それぞれのかかわっていた立場から、まったく違う風景が見えていたこともわかる。
私がよく聴いていた時代と、かなり被るが、それよりちょっと後の話が多いかもしれない。

第一弾同様、かなり荒っぽい話が多い。
イントロを切ったり、音が飛んでいる部分を、モノラルの別音源でつなげたり、本家が聴いたら怒りそうな話が満載。
売るためには何でもした時代という感じ。
ノベリティも豪華で、著名画家が描いたポスター(横尾さんのビートルズのポスターはいだたいた)や、分厚い本、Tシャツなど、当時の洋楽マーケットの盛り上がりぶりがわかる。

菅野ヘッケルさんは、ボブディラン研究家で有名だが、ボブディランを扱いたくて、CBSソニーに入社したという。
結果10年担当したというが、ちょうど私が買った、日本独自のベスト盤や、武道館ライブのアルバムなどを企画したのが、菅野さんだったらしい。
特にライブ盤は、私の19歳の誕生日の武道館での音源もそのまま使われたという奇跡的な出来事だった。
当時のディランは、もっとフランクだったようだ。
2ショット写真もある。
ディランが、新たなチャレンジをしていた時期に重なったラッキーもあったのかもしれない。
ヘッケルさんは、ディランの新作の解説もされている。
まさに、CBS入社50周年?

各レーベルの栄枯盛衰も面白い。
各レーベル間での貸し借りもあったというから、まさに業界だった。

ビートルズの登場は、この世代では、業界に入る前になるが、武道館に行った人の多いのにも驚く。
やはり音が聞こえたという人と、聞こえなかった人がいる。
ただし、業界に入った時は、ポストビートルズの時代に入っていて、本書ではあまり取り上げられていない。
つまり、音楽に興味を持ったきっかけにはなったが、仕事をするようになってからは、過去形になっている人が多い。

インタビューのラストは、中村とうようさんにお願いしようと思っていたが、亡くなられてしまったので、インタビュアーの篠崎氏が、本書のラストを飾っている。
この方も、音楽好きがそのままジャーナリストになった人。
趣味と、仕事が見事に一致!

貴重な記録だし、面白い話満載。

コメント
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