かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

密教の謎

2021年01月13日 | Books
今日は、ゴルフ。
寒さも収まり、すばらしいコンディション。
スコアもまずまず。



本書は、本屋で見つけた。
昨年の5月に出たようだが、もう3刷。
結構売れているのだろう。
著書の並木さんという方は、元々NTTのサラリーマンだったようだが、眠れないほど面白いシリーズで、ベストセラーを量産している。

密教については、15年ほど前に、チベットに行って、その後、インドにもずいぶん行って、理解しようとしたが、なかなか難しい。
本書は、それを、日本中心ではあるが、わかりやすく説明してくれる。
密教は、元々、秘密の仏教だから、その秘密を、オープンちすることは、禁じられており、わかりやすい教本がない。
その中で、ギリギリの線で公開してくれている。
並木氏が、どこで、この知識を得たのかは、不明なのだが、呪文や、印は、入門レベルではあるものの、興味深かった。

日本での密教の歴史も、もちろん、最澄、空海が、メインなのだが、その前後の、古代から武家社会にまで、大きな影響を与えており、この部分が、一番面白かったかもしれない。
そういえば、先日訪れた称名寺の古文書にも密教関係の文書が多かった。
ちょうど、密教全盛時に、中国と、日本との交流が、多かったこともあるだろう。
高野山に戦国武将の墓が共存するのも、究極の密教である真言宗を崇拝していたから。

インドの、バラモン教との習合も興味あるのだが、こちらについては、深く触れられていない。
この辺は、もっともっと、おどろおどろしい世界が、広がっているのかもしれない。

やはり、秘密の仏教なのだ。
面白かった。
コメント
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