かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

別冊太陽 岡倉天心

2021年01月23日 | Culture・Arts

今日は、冷たい雨。
これから雪に変わるらしい。
楽しみにしていた竹内まりやの4~5月のコンサートがキャンセルになった。
切符はゲットできなかったかもしれないが、リベンジコンサートに期待。



これは、本屋で、他の別冊太陽を探している時に見つけた。
2013年の本だから、結構前。

岡倉天心は、横浜出身で、生誕の地の碑もあるし、東京芸術大学での、岡倉天心展に行ったり、その他の本も読んだりしている。
そういった意味では、いろいろ知っているつもりだったが、本書は、ビジュアルで天心を伝えてくれており、一番だと思う。
岡倉天心展は、何と2007年のことだった。

話は、それるが、これだけブログを長く続けていると、インデックス替わりに仕えて、極めて便利。
これ見たっけ?これ聞いたっけ?と思ったら、まずブログ内で検索してみると、答えが出る。
こういう使い方をしている人、多いのかな?

さて本書、岡倉天心の波乱万丈の人生を、関わった人、美術品、場所などを、厳選された写真付きで、詳説してくれている。
当時、英語がペラペラの人は少なく、その稀有な才能を武器に、世界を飛び回り、東西文化の懸け橋となった。
そのような人材を必要としている、明治初頭というタイミングもあった。

ただ、もっとすごいのがその成果を、日本の芸術の育成に注ぎ、様々な芸術家を生み出したこと。日本画家の有名どころはほとんど天心の門下生と言っても過言ではない。

それからアジアの美術の評価。それまで、アジアの美術を知らなかった西欧人に対し、アジアの美術のすばらしさを、具体的に伝えて、大きく世界を変えていった。
それまで、日本の芸術的のすばらしさに気づいていなかった日本人に対しても、大きな影響を与える。

その他に、漢詩を描いたり、オペラ作りにトライしたり。
自分のやりたいことに制約を設けなかった人であることがよくわかる。

日本の近代の美術の黎明期のことを知りたかったら、最初に手にしてもいい一冊かもしれない。

コメント
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