本書は、出たばっかり。
小島智さんの本は、2冊目だと思うが、評価は、やや微妙。
内容云々ではなく、結構知っているネタが多くて、特に、いろんな音源(歌、インタビュー)に残されている4人の声については、様々な分析がなされており、本にもなっているから、ほとんどが知っていた話になってしまう。
ビートルズをあまり知らない人にとっては、面白い話も多く、内容もバランスがよい。
知らなかったのは、ジョンのあだ名のセンスの一部と、4人が飼っていたペットの名前の一部ぐらいか。
The Ruttlesネタも知らないことが多かったが、これは、私の勉強不足。
ビートルズがやって来る ヤァヤァヤァの邦題は、水野氏がThe Beatles Comes Town というニュース映画が公開されると勘違いしてつけたとの情報があり、これは、知らなかった。
確かに、A Hard Day's Nightから、この邦題は出てこないだろう。
ビートルズの語感との、直接の関連はないが。
読了後感じたのは、やはり4人のセンスの良さ。
過激な内容も、ユーモアを交えて、さらっと返す。
歌詞や、題名なども、文法的には、間違ったひらめき言葉を、キャッチーな名曲にしてしまう。
4人寄れば文殊の知恵ではないが、4人とも、それぞれのセンスで、ビートルズの歴史に貢献している。
ややマニアック度は、低かったが、よくまとまっている良書。
一か所、恥ずかしい校正ミスを発見してしまったが、ここでは触れない。