
今日は、天気はいまいちだったけど、久し振りの展覧会のダブルヘッダー。
まずは、西洋美術館の方のルーブル展。行列一時間なり。
でも目当てのフェルメールや、ルトゥールや、ベラスケスなど、ちゃんと見れてよかった。フェルメールの来日は、たぶん4年連続じゃないかな?見たのも、4年連続。

その次に行ったのが、これまた大人気の阿修羅展。30分待ち。実は、昨年もその前年も興福寺に行った時に見ているのだが、東京では、360度から見れるということで行ってみた。
予想以上によかった。間近に、まさに360度から見れる。正面からの印象とまったく違う。展示は、ガラスケースなしのライトアップありだから、迫力も桁違い。これは、仏像ファンは、マストの展覧会だろう。
ちょっと気になるのが、照明。いつも薄暗い国宝館にあるのに、あんなに照らしちゃって大丈夫なのかな?もちろん、専門家がチェックしているのだろうけれど。

万葉集のふるさとである奈良を回ったこともあり、『万葉集』という本を読んでみた。『図説 地図とあらすじでわかる』という副題がついており、初心者向けだ。
歴史と地図と詩がセットになっており、二色刷りで読みやすい。
古事記のところでも述べたが、当時の人々の動きが広範であることに驚かされる。当時の天皇家は、まだ日本という国の形ができていないころ、もちろん移動手段も限られている時代に、中国、韓国も含めた広範な地域を見た動きをしていた。情報伝達手段も限られる中、なかなか想像しにくい。
その中で、古事記、日本書紀のような歴史記録と同時に、このような当時の人の心、しかも天皇家から、庶民まで、幅広い階層の人々が詠った詩集が残されたというのも、日本らしい。
坂本勝監修とされているので、著者はいろいろいらっしゃるのだろうが、最後唐突に本が終わってしまった。教科書ではないので、まとめ的なコーナーも欲しかったところ。