
異色のシリーズ『興亡の世界史』の終盤になっている。最新刊が、やっとでた。『人類はどこへ行くのか』だ。
これまた異色。オムニバス版のようだ。アフリカや、日本や、世界史のシリーズではあまり出てこないトピックもある。
でも、だからこそ、見たことも聞いたこともない、いろんな面白い話が載っていた。
たとえば、農業も漁業もない、自然のみの中で、人類が地球上で暮したら、その人口は、マックス860万人という説があるそうだ。それが、今や数十億人の人口。地球に負担をかけていることは、間違いない。
海の人類の拡散に与えた影響も面白かった。東アフリカに発生した人類が、世界中に広がるのに、海がいかに大きな影響を及ぼしたか。南へ北へ。そして、インドを境として、東と西に分かれた人類拡散の流れ。
人類の歴史をもっともっと大きなスパンで考えている人もいる。あまり、顧みれれない地域、時代の研究をしている人もいる。歴史の奥は、限りなく深い。