
奈良の話を続ける。
東大寺で次に訪れたのは、二月堂。お水取りで有名だ。

坂の下には、閼伽井屋(あかいや)と呼ばれる小屋があり、そこの中には、井戸がある。若狭の国からここに水が送られているといい、この水をご本尊に供える。

この舞台のような建物は、江戸時代の再建という。

建物自体も立派だが。

やはり、素晴らしいのは、舞台から眺めた奈良の町だろう。大仏殿と町のコントラストが、何とも言えなくよい。

その隣にあるのが、三月堂(法華堂)だ。法華堂は、東大寺最古の建物だが、その中の仏像群は、さらに素晴らしい。中央の不空羂索観音。その脇を固める日光、月光菩薩。そしてそれを取り巻く明王、金剛力士、四天王達。ほとんどが、天平時代のものだ。
まさにマストのお堂なのだが、定期観光バスで、ここまで訪れるコースはたぶんないと思う。

是非訪れてほしい。ここから春日大社に抜けることもできる。