かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

幕末史

2009年05月21日 | Books



『幕末史』は、よく売れている本だから、読まれた方も多いだろう。
元々講演をまとめた本だから、読みやすいし、面白い。ぐるぐるっとテープを巻き戻して、将来どういなるかわからなかった当時に自分を置いて、語るところが、本書の一番の魅力ではなかろうか。今にいる自分から、振り返った歴史とは、まったく違う世界が広がる。

たとえば、明治維新の立役者たちの年齢。偉くなった後の姿しかイメージできていなかったのだが、勝海舟ですら46歳。西郷隆盛42歳。大久保利通39歳。伊藤博文にいたっては、28歳。まだまだ社会人になりたての年だ。彼らが、この明治維新の立役者だったのだ。かなりの偶然が、明治維新の成功?につながったことがわかる。

明治維新直後、261藩あったものを、3府302県に改めたのだという。その際、県の名と県庁所在地の名が違う県の数は、朝敵が圧倒的だったという。江戸幕府ができた時とまったく逆のことが、明治維新で行われたということらしい。東と西の戦いだ。

読後、明治維新の主人公たちが、すごく身近に感じられた。

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