かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

インカとスペイン帝国の交錯

2009年05月20日 | Books



1月に、生まれて初めてブラジル・メキシコに行った。正確に言えば、ティファナには昔行ったことがあったのだが、あそこは、アメリカの隣だから、はずすとして。

その時の、印象の一つは、カトリック宗教色の強さだ。アメリカ国内では、プロテスタントも、カトリックも、ユダヤの方々もいるが、この中南米の国々のカトリック色の強さはすごい。ヨーロッパによる、インカ帝国の征服は、宗教とは無関係ではあるまい。そういった意味では、日本の鎖国は、賢明な対応だったのかもしれない。
そういえば、メキシコシティには、支倉常長が滞在したと言われる家が残されていた。日本もラテンアメリカと同じ道をたどる可能性があったのか。その後、覇権は、スペインから、イギリスへ移っていくのだが。

この興亡の世界史シリーズもずいぶん進んできたが、最近は、発刊ペースが鈍っている。たぶん、著者が四の五の言って、原稿を書かないのだろう。内容もそれぞれユニークだ。

この本もユニークだ。このヨーロッパによる中南米征服は、宗教と密接に絡みあっている。しかも、インディオとユダヤ同祖説も根拠になっていたという。宗教とは、時に、とんでもない暴走をする。しかし、この征服の徹底度は、アジアの比ではない。
メキシコシティは、旧市街の建材を使い、旧市街の上に造られた。メトロポリテンカテドラルの中の装飾は、スペインのそれを上回るという。すごいエネルギーだ。

ということで?この興亡の世界史の完結を願いたい。もう残り数冊のはずだ。

コメント
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