本書は、日経おとなのOFFの特別版。近時の仏教、仏像ブームに乗っかっての本かとは、思うが、初心者にも、わかりやすく、かつ幅広く、そして、テーマによっては、ちょっとDEEPに、バランスよく触れられていて、特に信仰を持たない典型的な日本人だけど、行事は、仏式という人にぴったりの書であるように思う。
特に、日本の仏教にかかるコーナーが、興味深い。
例えば、日本における仏教の宗派を、最澄VS.空海、法然VS.親鸞、道元VS.栄西という構図で、わかりやすく説明したり、仏事の歳時記である、正月、節分、涅槃会、彼岸、花祭り、中元、お盆、彼岸、除夜をの期限や、しきたりの由来等を説明。
もやもや感が払拭できる内容となっている。
東大寺ミュージーアム、龍谷ミュージーアム等、今年できた仏教に関連する美術館の紹介もうれしい。
数珠も宗派によって違うことを知ったが、せっかくサールナートで買ってきたこともあり、ここのところは、自分流で。
漠然と、仏教に興味はあるが、まだ、それを知る機会のなかった人に打って付け。ちょっと知っている人の頭の整理にも役立つ本。