かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Haunted Empire

2014年08月26日 | Books


本書は、知り合いからの紹介で、ゲット。本屋に並んているのは、見てたけど、この手の本は多いし。
シカゴ駐在時代、やはり、GMや、Searsなど、従来の一流企業が凋落していく時期で、その時代も、この手の本を、多く読んだ。
ということで、見送っていたのだが。

Haunted という単語は、あまり使わないが、Haunted Mansion から想像するに、幽霊が出るということか?
とすると、Appleは、もうお化け屋敷になってしまったのか?
邦題を、沈みゆく帝国という。

日系ジャーナリストの岩谷さんが、Steeve Jobs亡き後の、apple社のことを、徹底的に取材し、仕上げた大作だ。
英文の本を、井口氏が邦訳した。
岩谷さんは、日本語も可だが、当然英語の方が得意なのだろう。とにかく大作だ。

内容は、とにかくよく調べてあるという印象。
どこまでがパブリックインフォかわからないが、新聞や、雑誌で、目にしたApple社についての情報が、系統だてて、詳細に、説明してあり、Steeve Jobs亡き後のApple社が、ふつうの会社になりかけていることを、力説する。

Siriや、Mapの、みじめな失敗、数々の泥沼訴訟、疲弊するサプライヤー、低下するiPhoneのシェア、iPad以降、画期的な商品が出ていない現状等を見ると、apple社が変調を来たしているのは、客観的にも明らかなのだが、appleの神話を信じたい信者には耐えられない内容だろう。
ティムクックも名指しで本書を批判したとされるが、それまでもが、本書の宣伝に使われてしまっている。

若かりしころのSONYと、今のSONYとの違いを肌感覚でしっている我々世代には、首肯できる内容だが、Steeve時代のような時代を変えるプロダクツを作れなくても、競争力のあるプロダクツを供給し続けることは、できるばず。
iPhoneの新型についての憶測ニュースが流れているが、騒がれる時代も、だんだん過去のものになっていくのかもしれない。そもそも、あのような画期的な商品、ビジネスモデルがこれからできるのか?

ということで、これからのapple社にも期待したい。
apple社に興味のある人は、マスト。

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Linda McCartney Photographs

2014年08月25日 | The Beatles



リンダさんの写真展のプログラムをゲット。
プログラムといっても、立派な、いや立派すぎる写真集で、いい値段した。

ロックスターの追っかけ的フォトグラファー時代の写真は、既出のものが多いが、それ以降のものは、初めてのものばかり。
WINGSの一員になってからも、写真家としての情熱は衰えなかったようだ。

Stella Tokyo1990という写真があるが、PMが、解散後初めてというかやっと日本公演ができた時の、ホテルの部屋での写真だろう。

表紙のセルフポートレートは、1997年のもの。
フランシスベーコンスタジオでとあるが、リンダさんが、病を得てからの写真だろう。

写真家としてのリンダさんの業績が濃縮された一冊。
4人の写真が一枚ぐらいあったもよかったけど。

1000部限定で、383番。

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A HARD DAY'S NIGHT

2014年08月24日 | The Beatles



今日は、残暑厳しい中ゴルフだった。
どうにか、完走したが、スコアは、SOSO。そんなにひどくはなかったので、逆に、もうちょっと頑張りたかったところ。

A HARD DAY'S NIGHT の、正式BD版が出た。
もともと、白黒映画で、BDにしたからなんだという気もするが、敬意を表して、ゲット。

A HARD DAY'S NIGHT は、たぶん、昔、高校時代、名画座で見たのが最初。
映画館では、シンガポール時代に、リマスターされたのを、その後見たくらいかな。今回も、TOHO CINEMAで上演されたのだが、スケジュールが合わなくて、行けなかった。

家庭用では、最初に、ビデオ化された時にゲットして、DVD化された時が、2回目。リマスターDVDが、3回目で、今回がたぶん4回目。もちろん、回を追う毎によくなっている。
ただ、映画の迫力という意味では、画面のサイズを、映画館のサイズにしてもらってもいいかな?
カラー版をという意見もあろうが、白黒前提で作られている映画なので、そこは、このままでいいかな?

映像も音も綺麗するほど綺麗で、もう、文句ない。4Kになったら、また出るのか?

おまけが充実。以前ビデオで出たメイキングが、今回はBD化されて付いている(リマスターはない)。久しぶりに見た(ビデオは家にある)。
それと、一部被るドキュメントも、新情報が満載で、グー。

久しぶりに、A HARD DAY'S NIGHTを見て、改めて感じたのは、リバプール訛りの濃さだが、アメリカでのUA社での試写会では、4人のセリフを、吹き替えにするという意見もあったそうな。
聞いたこともない英単語があったが、単なる造語ではなく、リバプールでは、既に、使われていた俗語もあることを知った。

本BDのための、マークルイスンさんのインタビューは圧巻。完全に、ビートルズ研究の一人者で、ビートルズのことだったら、何日でも話すだろう。知らない情報もあった。
4人の、当時のコメントも、映像と共に、披露されていて、興味深い。
映像芸術としての、画期も、丁寧に説明されている。
何気なく、感銘を受けていた我々だが、その背景には、ざまざまな映像技術の貢献があったのだ。
監督のリチャードレスターは、その後も、結構有名作品を手がけているが、本人は、今も、このA HARD DAY'S NIGHTを、代表作に上げているそうだ。
もちろん、ビートルズが今も人気であることもあるが、この映画の斬新性も、もっと評価されていい。

この付録まで全部見ると、A HARD DAY'S NIGHT のすべてがわかった気になる。
ビートルズファンには、どの層にもお勧めできる。

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今日は、トリプルヘッダー!

2014年08月23日 | Culture・Arts



最近、休日は、ゴルフか旅行だったので、今日比較的空いたところを狙って、美術館巡りをした。

最初は、世田谷美術館。
ボストン美術館所蔵の、日本の浮世絵を中心とした芸術に影響を受けたヨーロッパの作品を、紹介している。
モネのラジャポネーズが目玉だが、その他にも、名品多く、見ごたえあり。
保存状態のよい、有名な浮世絵が多数展示されているのもよい。
先日のパリで、思いがけず訪れた、オンフルールの絵もあり、単純にうれしい。
ボストン美術館にも昔行ったが、当然、こんなに名品がいつも展示されている訳もなく、いい機会だろう。

それにしても、当時の日本の芸術レベルの高さと、それに感銘を受け、作品に反映させた印象派を中心としたヨーロッパの芸術家達との呼応は凄い。
全く違う形で、発展してきたヨーロッパ芸術が、その違いを意識せず、日本の芸術を自然に取り入れた様は、感動さえ覚える。
今も、フランスにおける、日本文化に対する憧れは、強い。



用賀から、六本木に移動して、国立新美術館で開かれているオルセー美術館展へ。
こちらも、名品が多数含まれた展示で、見ごたえあり。
これも、2週間前に、オルセーに訪れた時にもれていた名品を、東京で、見れたということで、嬉しかった。
さらっと雨が降ったせいか、意外と空いていて、ゆっくり見れたのもよかった。
印象派ファンは、マストだろう。



ついでに、マカロンなども、いただいた。この店も、なかなか入れないのだが、今日は、あっさり入れて拍子抜け。



まだちょっと時間があったので、日比谷の出光美術館へ。
隣の帝劇では、ミスサイゴンが人気だが、秋のユーミンの告知も始まっていた。
チケットゲット済み。



出光美術館で開催中なのは、宗像大社展。
2年前九州に行った時、見ているのだが、その時は、がらんとしていて、図録もなくやや拍子抜けだった。
今回は、立派な展示で、関連の書や、絵も展示され、充実の展示になっていた。
ゆったり、至近距離から、じっくり見れる。
なぜ?出光で宗像と思ったら、出光佐三さんが、宗像の出身とのこと。

沖ノ島での発掘物は、すべて、国宝。日本の成立期における、沖ノ島の役割は大きい。改めて、当時の、韓国と日本との関係の強さを感じる。
大和朝廷が成立してからも、沖ノ島での祭祀が続いたことがわかっているが、韓国のご先祖様を意識していたと考えるのが自然か?

ということで、忙しかったけど、充実の1日だった。

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吉備路その10 備中国分寺

2014年08月22日 | Other Western Japan
いやぁ。残暑が厳しい。
やっと週末。



備中国分寺は、この辺では、唯一の大きなお寺。
吉備は、大和朝廷が力をつけてからは、衰退したので、神社が中心の地域だ。



一旦恥となったが、江戸時代に再興された。



境内は、すっきりしているが、風格を感じさせる。



正面にある仏塔群。



これらの建物も、江戸時代のもの。



五重塔は、立派。
近くに高い建物がなく、ひっそり佇んでいる感。



ユニークなのは、一層目に、十二支が刻まれていること。



なかなかしっかりした彫り物である。



ひまわり畑越しに臨んだ備中国分寺。ちょっと出来過ぎだが、すばらしい眺めである。

やはり説明板があったので、載せておきたい。

『国分寺は国分尼寺とともに鎮護国家を祈るため、天平13年(741)に、聖武天皇の勅願によって建てられた官寺です。
備中国分寺の寺域は東西約160メートル、南北180メートルで、周囲には幅1.2~1.3メートルの築地土塀がめぐらされており、寺域内には、南門、中門、金堂、講堂、塔などの伽藍が、配置されていました。
昭和46年に岡山県教育委員会が実施した発掘調査によって、南門跡、中門跡、建物跡、築地土塀などが確認されていますが、金堂跡や講堂跡は現在も寺の境内地のうちに含まれており、その一や規模などは明らかではありません。
備中国分寺は、中世には廃寺となり、その後、江戸時代中期に至って日照山国分寺として再興されました。現存する伽藍はすべて再興後に建てられたものです。』
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