CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

蛇にピアス

2005-03-01 21:37:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
蹴りたい背中に続いて
噂の文学作品を読みました
蛇にピアスby金原ひとみ

まぁ、また時代遅れだなおい
と誰かに叱咤されたりしたいところですが
これがなかなか、前回の蹴りたい背中と同時期受賞というだけあって
なんというかな、話題作!という感じでありました

全然感想になってませんが
本気で感想というか、最初に思ったことが

は!?なにこれ、SM小説?

そんな具合
まさか蛇にピアスって言葉が
そのまんまSMにあてはまっていくとは夢にも思わなかったんですが
というか、もう、中学生なみの私の頭では
途中で唐突に挿入され羅列される隠語の数々が
おいおい大丈夫かこれ、
18禁エロゲでも「おてぃむてぃむ」とか気ぃ使ってんのにまんまかよ
まして、
エロゲなら「かんこがまゆい」って天才的な台詞で誤魔化してたのにまんまかよ
と、ろくでもない調子
会社の帰りに電車の中で読んでたんだが
なんか、エロ本を立ち読みする小学生みたいな心境に陥りました
どうしてくれるんだ、文学小説

と、まぁ、表面だけを撫でたらそんな具合で
実際のところ、そのSM描写が結構あくどくて
いい塩梅というか、エロいのですけども
実際は、その常軌を逸したくらいのエロさと
主人公達の関係の不条理、いや、ねじれ、みたいなものが
相まって、むしろSMしている方がわずかながらに
平衡を保っているとすら思う

そんな愛憎と性欲を書きつづった作品だったとか
なんか、それっぽい感想を書いておきます

まぁ、実際のところはわずかながらにミステリーの要素が挿入されて
その要素が、ミステリーを核にしてるんじゃなくて
謎の部分が人間同士のねじれと因果関係をスムーズに繋げるって
何言ってるかわかんねぇなこりゃ
と、一人ごちてしまいます

同機と犯行の一致が
ああ、あいつならやりかねない、むしろ自然だ
という感じに落ち着いて、その先にある不安
これがまたステキにたなびいておりました

偉そうに語りましたが
さくっと読むにはお手頃な感じで
未読の方は、話のタネに読んでみるのも一興だと思いました
ほら、これ読んでる女の子を口説こうと思ったら
いきなりSM話からだぜ?胸躍・・・・らねぇな
初対面でSMで統合するような女なんて・・・