CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

奇貨居くべし 春風編

2006-06-14 08:44:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
奇貨居くべし 春風編 作:宮城谷昌光

というわけで、すっかり古代中国づいておるのですが
今回、秦の始皇帝前の話を読んだのでありました
が、様々な事情があってこの一巻のみ
あとから知ったのですが、これ続き物で
全部で5巻も出てるとか・・・どこで調達しようか

そんなことを思いつつ
始皇帝の父というかなんというか
そんな立場になるかもしれない、呂不韋のお話
秦へおつかいにいったりしながら
だんだんと大人になっていくというところでありました

とりたてて、ここが面白かったという話が
実はなかったりするのでありますが
それも全5巻だからしかたなしと思うところ
わずか1巻のみで何がはかれるかと頭を悩ませつつ
春秋戦国末期の情勢について
ぼんやりと理解ができてきたのであります

秦と斉の二大強国に対して
その他の国がどういう手をうち、天下で
滅びないための智恵を出すかということが
こんこんと描かれ、特にこの巻においては
秦へ使いを出す、趙の苦悩がよかったのであります
藺相如の怒髪冠を衝くという有名なエピソードが描かれており
なかなか見ごたえのある、政争というか
魏ゼンとの智恵比べっぷりが面白いのでありました

と、まぁ、全然盛り上げようがないような内容のレビウでありますが
とりあえず秦がどう成り立つのか
この巻の後で語られることでしょうと、もう
こんなレビウなら書くなよ俺・・・