CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

徳川美術館

2006-07-20 08:49:48 | 陶磁器を探す旅と名物
先日のお休みに徳川美術館まで行ってきたのであります
名古屋が地味に誇るステキな美術館でありますが
名前の如く、徳川家、とりわけ、尾張徳川家ゆかりの
様々なあれこれが飾ってあるのであります

と、当方、この年齢にして
初めて行ったのでありますが、いやはや
これが大変面白かったのでありました

へうげものが面白いわと
モーニングを読みながら、隔週しみじみと思っておるのですが
そのおかげで、数奇について少しだけ知識が増え
展示してあるものも、刀でなくて茶器なんかにも
ちゃんと目がいくようになっていた次第
今回目玉は、大名秘蔵の刀展だったので
男の子らしい目的で見にいっておったのですが
茶器もよかった

さて

茶器というと、先日のNHKでも徳川殿が
唐物茶入「初花」肩衝
を貰っていて、へうげものでも持っていたはず
これは天下の徳川美術館においてあるに違いないとか
勝手に盛り上がっておったのでありますが
結果としては、茄子茶入とか、なんか微妙な
参考資料を見ても「名物」とは書いてない、なんだこれ
と、素人特有の名前だけでしか判断できない
それではありましたが、ともかく
あの美術館に初花はなかったのであります
楢柴とか、なんとかは、どこの誰が持ってるんだろう
というか初花はどこにいったんだ

ちょっと調べましたら、あのあと
初花は誰か別の人所蔵になって、挙句投げ捨てられて割れたとか
最悪だなと思ったのでありますが
私のようなインチキ数奇者が嘆いたことでありましょう
ともあれ、徳川美術館に初花は無かったのであります
それでも、なんか、様々な天目茶碗だとか
茶入、茶杓他、茶器数点セットはしっかり展示
これが凄いものなんだろうと、目を皿のようにしてみておりました
そして思うのであります

茶杓の価値なんかわかるのか

どうやってあれ鑑定してんだろうか・・・
へうげもので左介が大名物と入れ替えておりましたが
そりゃわかるわけなかろうと思った次第
また、徳川美術館に関しては
すげぇ遠くに展示してあるの
茶室の再現されてるところがあって、その茶室の
1番奥においてあるの、視力が2.0でも無理だと思うの
ひょっとしたら偽者だから、見えないようにしてんじゃなかろうか
そんな不穏なことを考えるほどでありました

さておき、茶器のほかも能の衣装や面などもあり
また、当時流行った、なんでも名物番付とか
面白い歴史的な資料もあったのでありますが
やはり男子としてはこれがもう
日本刀と太刀
最高でした
もう、全然わかんねぇんだけど、感動した
あんだけ刀見る機会めったにねぇもん
すげぇんだよ、菊一文字も村政も置いてあったの
あの妖刀が目の前にあったのよ
曇りが広がると悪いことがと昔から、中日新聞で騒ぎになっておりましたが
今回はどうだったのだろうか、しかし
改めてまじまじと刀を見てみると
あの曇りというか、薬の入った刃の文様は
本当表情があるんだなと痛感
なんというか、煙や雲をつぃ、と引いたような
薄くそれでいて輝きと透明感を失わない
冷たい霧がかかっているのでありました

日本刀マニアというか、ただ
日本刀という存在とかフレーズが好きな自分としては
感動でありました、あと拵もかっこよかった
すげぇ、超おしゃれ、鍔とか目貫の部分とか
凝ってると聞いてはいたが、まさかあんなに凝ってたとわ
やはり装飾については、江戸時代が群を抜いてるなと
しみじみ感動したのでありました
凄い細かい細工、最高です、まさに職人技であります
ロストテクノロジーだねあれわ

で、その数ある日本刀も結局
名前だけで見てしまい、本当の良さとかはわからず
切っ先の形がかなり違うもんだなと思ったり
大したことは汲み取れなかったのでありますが

尾張柳生秘蔵の大太刀

という、3m以上あるんじゃねぇかという
とてつもない大刀に圧倒されました
かの正当柳生秘蔵ってことは、お前、これっ
とにわか柳生好きの私としてはもう
興奮を抑えられない
うぉおおぉぉぉぉおおお、思わずうなってしまうほど凄い
とてつもない、大きさ
あれどうやって振り回すんだろうかと
本気で考えましたが、飾りとしても圧倒的だ
圧倒すぎる、圧巻だよ
呆けて見守ってしまいました

具体的に描写するまでもないというぐらいなんだが
3mの大業物なんざ、見ただけで鳥肌が立つちゅうの
吸い寄せられるようにして
ぼんやりと見つづけてしまいましたとさ

その他も鞘、刀掛けなどにまたまた
渋いというかおしゃれなのもあって
眼福だったのであります
また、日本刀展どっかでやらねぇかなと鼻息荒くなるような
素晴らしいことでありましたとさ

というわけで、もう、徳川美術館だからどうしたというわけでなく
日本刀と陶器に見初められた日でありましたとさ
先日の世田谷美術館の日本刀展もいきたかったなぁと
NHKの美術館情報をチェックする日々であります
ねんねん