CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

最後の戦犯

2008-12-08 22:58:46 | ドラマ映画テレビ感想
昨日、篤姫見終わってから
もっちり見ておったのですが、
久しぶりの戦争ドラマ、辛気くさいのは
正直大嫌いなので、この手のは
それこそ水木しげるの戦争なんとかくらいしか
見たことないくらいなんですが
なんとなし、見てしまいました

だって、戦犯が逃げて陶工になるんだもん

そんなわけで、有田焼だか、伊万里だか
わかりませんが、なんか焼いてたんだが
そういうのはどうでもいい
久しぶりに、ああ、なんかドラマ見たなぁと
ちょっと感動してしまったのでメモっておきます

止むに止まれぬ事情で戦犯となった男が
逃げていき、その逃亡中に様々思い悩み
掴まり、そして、テケトーな理由で罪がカルクなる

箇条書きみたいにしてしまうと
なんということかという具合なんだが
実際は、凄くよかった
あんまりちゃんとドラマというのを見てことないせいか
短い間で、葛藤していく様とか、人間関係がこなれていく様とか
情景の描写とかに、すげー感動してしまったのでありますが
なによりもあれだ
役者がみんなよかったように思うのです

特にうじきつよし
義経の時から、いいなぁと思ってて
監査法人でちょい役で、今回大当たりだったように思う
あれはいい役者さんだと感じ入ってしまう
なんというか、もったりしているおっさんの役として
圧倒的に素晴らしいと思った
説得力というのか、いい塩梅だったので
それだけで見る価値あったなぁと思ってしまったのだが

他にもたくさん名優が出てて素晴らしいと
感激しきり、やっぱりNHKは違うな
こりゃ、坂の上の雲も楽しみだなとか思ったりするのでありますが
さて

話のほうを、私はさっぱり知らなかったのですが
いわゆるB、C級戦犯がどのように裁かれたというか
どのようなこととなったのかが
なるほど、初めて見たんだがすげぇなと感激
特に、腐った軍上層部と律儀な下等兵隊の話なんざ
聞き飽きたとか思ってたんだが
あーも、鉄板でやられるとステキに胸躍る

また、憲兵というか特高の酷いこと酷いことが
素晴らしくてよろしかった
なんというか、国家権力というか、理不尽なそれという
明確な敵意を抱くに十分な内容で素晴らしい

と、見ていて義憤ににたものを覚えたのでありますが
NHK、これをいったいなんのために作ったんだ
今更なんで、終戦の話やってんだろうか
今年ペキンオリンピックで夏に放映できなかったからか?
それとも、元空幕長だったかなんだかの話のせいか?
あるいは、反米思想を思い出させるためか?

こうやって思い立って
自分は随分と汚れたんだなぁと改めて思ったわけでありますが
そういうのはともかくとして
(今も民放で東京空襲やっておりますし)
戦争はよくないなぁと改めて、簡単に思い出されたのでありました

血気盛んというか、頭の鈍いというか
好戦というのが、どういうことかと智恵の足らない私のようなのを
こらしめるためにやってんのかなぁと
うすらぼんやり思いつつ

ただただ、戦犯というのは
次の戦争のために軽んじられたりする
そういうものだったのかと
色々考えさせられたのでありました

こんな話のあとになんですが
篤姫見返したところ、旧暦四月くらいだったら
牡丹咲いてるかもとか思ったり考えたりもメモっておきます