CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

野村美術館 茶の美の源流 唐物

2011-04-22 22:24:03 | 陶磁器を探す旅と名物
桜が散る前のこと
というか、咲く前くらいに行ってまいりました
考えてみると、きわめてポピュラーというか
スタンダートというか、
基本であり、見所たっぷりである
そう思える「名物唐物」をみっちり見られる特別展であります
ちょうど、今週から、内容が変わっているはずですが、
見たのは前期展、
いくつかは、以前にも見たと思いつつも

大天目茶碗
種村肩衝
長谷川文琳

珠光青磁茶碗なんぞもありましたが、
これは、ついこの間も見たなぁと思いつつも、
上記3点は段違いに見えてしまいました

まずは、「大天目茶碗」
とても大きい、イメージしていたというか、
想像していた天目茶碗よりもずっとずっと大きい、
暗くて深い色合いは、思わずつばを飲む感じで、
天目台にのっていたため、その、畳つきというか、
底の景色、釉薬の厚みなんかが見られなかったのが
残念で仕方なかったですが、その迫力に
圧倒されたのでありました
あれで茶を飲んだらうまいんだろうか、そうだろうなぁ
大きさとしては、井戸茶碗に近くて、
織部が見たら、割って小さくしたがるんじゃないかと
思ってしまうような具合でありました

そして、今、ものすごく後悔しておるのですが、
種村肩衝と、長谷川文琳
どっちも、凄い美しい肌と、その感激を覚えておるのですが、
どっちが、どっちだったか、
いや、どっちが小さくて、どっちが大きかったか
まるで覚えておらんのであります

片方は、凄く小さくて、なんというか、
これが、これを、こんな…
なんて、思わず目を見張る、可愛らしさ抜群の
本当、どうしようもなく愛でたいと思わせる
そういう、凄い精緻さ?違うな、
小さいながらも、美しいそれと見たものと

もう一方が、茶入というにはデカすぎないかと
心配になるような、これまた、ナイスなもの
そのそれぞれが、たまらなかったのでありました
あれを見たあとに、「江」で初花を見たせいか、
初花はデカいというのは覚えているものの
にんともかんとも、上杉瓢箪が小さいとか、
過去の記憶をたどってしまうのであります

と、まぁ、なんか、がっかりなできばえの感想文でありますが、
あとは、豊臣秀吉の茶杓とか、
松永久秀の茶杓とか、唐物と関係ないと思いつつも
唐物を山ほどもってた人たちだなぁと
にやにやしつつ、あれこれと見てきたのでありました

五爪の龍のあしらいも見られたし
なんというか、おなかいっぱい眼福の時間を
すごしたのであります
後期展も、灰被が出たり、北野茄子が出たりするらしいので
見たいきがしておりますこのごろでありました