男の作法 著:池波 正太郎
正式には著作ではないと思われます
インタビュー形式で、池波正太郎が思うところを
つらつらと書き留めたエッセーというか、
コラムのような読み物でありました
最近、剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛け人梅庵とか
主に、さいとうたかをの漫画で読んでいる次第ですが、
すっかり染められておりまして、
こりゃ、作者である池波先生の本は読んでおかないとと、
本作を手に取った次第でありました
考えてみれば、ふざけておりますな
まずは小説をちゃんと読もうぜ俺
そんなわけですが、池波先生の思い描くというか、
思うところの男というのが、つらつら浮かんでおりました
説教くさくならないようにという配慮みたいなのも
見え隠れした内容でありましたが、
なんというかな、小兵衛先生と話しているというんだろうか、
いい塩梅で力が抜けた、でも、正しいというか、
老練なそれを思わせることが、
ひしひし、描かれておりました、面白かった
こうあるべきだ、とはしづらいというのが
今の世の中であって、先生の時代はそれでよかった、
その気概がまず、当たり前だったという話が
なかなか印象的で、今はそれが出来ないから
難しいよねというところで、今の若いものわという批判とは、
少し違う趣に思われました
というか、この本の初出は昭和50年代くらいなのか、
なんか、ずいぶん前のはずなので
もはや今読んでも、古典の分類でないかと思われるほどであります
すし屋の通い方とか、遊び方とか、
なんとも、鬼平の若い頃みたいな話が、
実際、先生のそれだったりするようで、
吉原で男にしてもらったあと、そこでいろいろしつけられた話とか、
ちょっとうらやましいというか、そういう文化だったんだなと
なるほど思わされる内容がステキ
これはもう、昭和というジャンルなんだろうなと
おぼろげに思ったりしたのであります
あとは、死生観についてというか、
死について、どうも遠のいているのが、いけないねと
そんなことにも触れておりました、
意外とというか、占いとかそんなのも
あるにこしたことはない、あると便利だというスタンスで、
信じるも信じないも己、何か気をつけるきっかけにできれば
それで十分価値があるといった価値観がステキでした
世の中を狭くしていない考え方だと思われるのです
こういうところが、小兵衛さんみたいなんだよな
男の磨き粉というものは、生きていて
目に入る、手に取る、肌で感じるすべてがそれだと
そんなところになるようでして、
ようは本人の持ちようなんだろうねと
やわらかくまとめられたような内容でしたが
つらつら読んでも面白く、
こうしなさい、みたいな説教くささは微塵もないところが
また、よくできてて素敵だなぁと
感心しきりだったのでありましたとさ
読んだからといって、いい男になれるわけもないのは
当たり前のところでありますが、
池波先生としゃべっているような感覚になれるのは
なるほど、いいなぁと思ったりするのでした
ほら、文体が影響受けてる私
正式には著作ではないと思われます
インタビュー形式で、池波正太郎が思うところを
つらつらと書き留めたエッセーというか、
コラムのような読み物でありました
最近、剣客商売、鬼平犯科帳、仕掛け人梅庵とか
主に、さいとうたかをの漫画で読んでいる次第ですが、
すっかり染められておりまして、
こりゃ、作者である池波先生の本は読んでおかないとと、
本作を手に取った次第でありました
考えてみれば、ふざけておりますな
まずは小説をちゃんと読もうぜ俺
そんなわけですが、池波先生の思い描くというか、
思うところの男というのが、つらつら浮かんでおりました
説教くさくならないようにという配慮みたいなのも
見え隠れした内容でありましたが、
なんというかな、小兵衛先生と話しているというんだろうか、
いい塩梅で力が抜けた、でも、正しいというか、
老練なそれを思わせることが、
ひしひし、描かれておりました、面白かった
こうあるべきだ、とはしづらいというのが
今の世の中であって、先生の時代はそれでよかった、
その気概がまず、当たり前だったという話が
なかなか印象的で、今はそれが出来ないから
難しいよねというところで、今の若いものわという批判とは、
少し違う趣に思われました
というか、この本の初出は昭和50年代くらいなのか、
なんか、ずいぶん前のはずなので
もはや今読んでも、古典の分類でないかと思われるほどであります
すし屋の通い方とか、遊び方とか、
なんとも、鬼平の若い頃みたいな話が、
実際、先生のそれだったりするようで、
吉原で男にしてもらったあと、そこでいろいろしつけられた話とか、
ちょっとうらやましいというか、そういう文化だったんだなと
なるほど思わされる内容がステキ
これはもう、昭和というジャンルなんだろうなと
おぼろげに思ったりしたのであります
あとは、死生観についてというか、
死について、どうも遠のいているのが、いけないねと
そんなことにも触れておりました、
意外とというか、占いとかそんなのも
あるにこしたことはない、あると便利だというスタンスで、
信じるも信じないも己、何か気をつけるきっかけにできれば
それで十分価値があるといった価値観がステキでした
世の中を狭くしていない考え方だと思われるのです
こういうところが、小兵衛さんみたいなんだよな
男の磨き粉というものは、生きていて
目に入る、手に取る、肌で感じるすべてがそれだと
そんなところになるようでして、
ようは本人の持ちようなんだろうねと
やわらかくまとめられたような内容でしたが
つらつら読んでも面白く、
こうしなさい、みたいな説教くささは微塵もないところが
また、よくできてて素敵だなぁと
感心しきりだったのでありましたとさ
読んだからといって、いい男になれるわけもないのは
当たり前のところでありますが、
池波先生としゃべっているような感覚になれるのは
なるほど、いいなぁと思ったりするのでした
ほら、文体が影響受けてる私