CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】鍵のかかった部屋

2014-12-01 20:50:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
鍵のかかった部屋  作:貴志祐介

どっかで聞いた題名だなと思いながら読んだら
ドラマになってたあれの原作だったかと
そういう感じでありました
原作で読んだら、また違った魅力があると
推理小説は読むのは好きだけどというのが
そのまま当てはまるような、わかりやすくて速い
それでいて、推理を楽しめるステキな小説でありました

話の始まり方からすると、このシリーズは
何作目かなのかもしれないと思いつつ、
怪しげなセキュリティ会社社員と、それをいぶかりながら
密室事件を解いたことになっていく弁護士の
面白おかしいやりとりを中心にした
密室トリック事件簿なわけであります
トリック自体は、よくよく読み込むと
もっとつっこみどころが出たりするのかなと
思わなくもないのでありますが、
物語というか、話の進み具合に
まったく違和感なく、スムーズに面白い感じに
仕上げられてしまうので
あれよあれよと読んでしまうのでありました

基本的に説明台詞で進むというのが
ある意味斬新というか、これも形だよなと
思わされたわけでありますところ
まったく地の文章で何かを伝えるということなく
軽妙なやりとりと、ちょっとした台詞のいざこざで
事件性と、密室性とを説明してしまって
しかも、それをさらっと解いてしまう
あるいは、すでに解いてしまっているところに
犯人を連れてくるという
読んでいてストレスのないステキな内容でありまして
ぱらぱらっと読み進んで、あっという間に終わる
そして、読後感もよろしいと
ステキな娯楽小説であると
感心しきりだったのであります

どうにも、シリーズっぽい感じなので
他にも同様シリーズがあるのかもと思いつつも
ドラマの題名にもなったこの巻が
なかなか面白く読めたと、メモっておく次第なのでありました