CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】困ってるひと

2014-12-14 21:16:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
困ってるひと  著:大野更紗

タイトルとコミカルっぽい表紙から、
面白おかしいお話かしら、
ツレが鬱に系の話かしらなんて思ってたら
確かに病気系だけども、コミカルじゃねぇよと
できるだけライトにつとめられているのが
なんというか、悲壮感じゃなくて
壮絶さというのを伝えてくれる
そう、恐れおののかされた、凄い本でありました
著者は違うといいますが、これはもう、
闘病日記だろうと思うのであります

序盤というか、著者の人となり、その生い立ちというか、
生き様がすでに、私では理解できないというか
志の高い人だなと、素直に尊敬してしまったわけで、
ミャンマーの難民支援をすると、
まぁ、大学生くらいがそういうこと言うのは
よくある話よねなんて、思ったりなんだったりしたものの
ちょっと思い出作りというか、
人生のイベントとしてという具合ではなく
真剣に、その人たちのためを思って
奉仕とは違うんだが、携わろうとしたという
その心意気の純粋さというか、体当たりした感じが
もう凄いな本当にと驚かされたのであります
序盤の、本題に入る前に圧倒されてしまった

そんな立派な人だというのに、ちょっとがんばりすぎたのか
はたまたなんだったのか、全くわかりませんが
難病という、よく聞くけど何かわからないそれ
そう、まさによくわからないそれに罹患してから
もう、酷い有様の生き様に息を呑んだのであります
これは凄いというか、もう励ましていいなら
励ましの言葉を何度もかけてあげたい
だけど、それが負担になりそうな気もすると
まぁ、しり込みするような凄まじさでありました

ショッキングすぎる難病の恐ろしさもさることながら、
それをなんとかして生きていく姿というのが
凄まじく感動的でありまして
正直、この手のに弱いんだよと
涙ながらにページを進めることもしばしば
なんかわからんが、ロマンスめいたことまで入って
人間生きていくというときに
本当、これは重要な要素よねと
ないものについて、輝かしさを見てしまうのでありました

ともかく、久しぶりに感動してしまった
純粋に素晴らしい人の、大変な本であると
感激したのでつづっておくのであります