CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ドラマ  さよならわたし

2015-01-02 11:41:47 | ドラマ映画テレビ感想
昨年末のNHK火曜ドラマ枠であります
これの前のも面白かったというか、
本当、ここのところ趣味趣向が変わってきたせいか
なんだかんだと、こういうのを楽しみに見てしまう

今回のも、最初はどうだろうかと
ちょっとあぐねる感じでありました
妙齢の女性二人の人格が入れ替わる
しかも、階段から落ちてという
鉄板ネタでありました
これはさすがに続きみないかしら
なんて思いながら見ていたら
作りがうまいうまい

第一話から、入り組んだというか、
すごく面白そうな人間関係が説明されていきつつ
その入れ替わった人格の面白さが見せられて
そこからは目が離せなくなったのであります
細かいつっこみどころは
SFの本質というか、そういうものだとうっちゃって
不倫相手が友人というところで、
その友人と人格が入れ替わってと
まあ、その愛のあり方と次の段階みたいな
そういうずるい見せ方が
わりと、なるほどなと思えるようでもあって
大変面白かったのであります

また、その違和感みたいなのを
もう一人の友人、そっちも、よからぬ関係で夫婦間が
あれこれしているというのもよろしくて
なんだろうかな、最終的にはよかったねという
雰囲気になったのが凄いところで
本当は、そういうことじゃないんじゃないか
もっと手前で考えることが
あったんじゃないかなんて
思ったりなんだったり
最近はもう、夫婦間というのは冷えているから
お互いが不倫しようが何しようが
さほどでないのかなと思わせつつ、
でも、そこを割り切れるほどなにかれでもないとか
両方の感情というのか、そこに至る過程と
信じていたかどうかもわからない、愛めいたものが
すごくよく見えて
面白いドラマだなと、感動したのでありました

詰め込みすぎじゃないかというほど、
イベント盛りだくさんで、飽きがない展開というか
ダレない作りこみが巧妙というか、
こんなふっとんだ設定でも、
さらっと違和感のない(あるんだけどさ)ドラマになるというのに
脱帽というか、楽しんだといった
そんなお話でありました

独り身が長いせいか
最期に見せられた家族めいた共同体の形
あの理屈めいた説明に理解を覚えつつ
「寂しいんでしょう」というのが本質なんだなと
だまされてしまって、本当
いいドラマを見せてもらったと
感激したと、そんなお話でありましたとさ

妙齢の独身女性数人とシェアするという世界は
わりと、当たり前にでてきそうだなと
倫理をとんで思うのでありました