飲めば都 作:北村 薫
酒を飲む女性編集者の日常といったらいいか、
仕事と人生とをつらつら描いた小説でありました
てっきり、さびれた町で、酒を通じて
町と酒のすばらしさを語る本だと思ってたのに
思いっきり違ったんであります
酒の本というよりは、
酒によって失敗や、面白いエピソードを連ねた
「酔う」ことをテーマにしておりまして、
まぁ、こういうことあるよね、
こういう人いるよねと、そんな具合であれこれ
もっとひどいのをたくさん見てきたように思うと
なんとなし、抑えた印象だななどと
思ってしまうのでありました
大きく謎が解けたり、何かが進展したりと
そういうタイプの小説ではないものの
少しずつ、各人の人生がつれつれ進んでいくのが
なかなかステキでありまして、
丁寧で面白いと、ゆっくり読んで
楽しかったのであります
最終的にウイスキーに落ち着いて終わる、
泥炭によるピート臭が煙っぽいという、
最近よく聞くそれを楽しみつつ終わるのが
なんとなし楽しげでありまして
幸せな感じが、にやにやと楽しく伝わる内容でありましたとさ
半分くらいは恋愛小説めいたところがあり、
そして、語り口が落語のようでもあり、
読む人によっては、読みにくいんじゃないかと
思ったりもしたけども
私には大変楽しい一冊だったのであります
酒を飲む女性編集者の日常といったらいいか、
仕事と人生とをつらつら描いた小説でありました
てっきり、さびれた町で、酒を通じて
町と酒のすばらしさを語る本だと思ってたのに
思いっきり違ったんであります
酒の本というよりは、
酒によって失敗や、面白いエピソードを連ねた
「酔う」ことをテーマにしておりまして、
まぁ、こういうことあるよね、
こういう人いるよねと、そんな具合であれこれ
もっとひどいのをたくさん見てきたように思うと
なんとなし、抑えた印象だななどと
思ってしまうのでありました
大きく謎が解けたり、何かが進展したりと
そういうタイプの小説ではないものの
少しずつ、各人の人生がつれつれ進んでいくのが
なかなかステキでありまして、
丁寧で面白いと、ゆっくり読んで
楽しかったのであります
最終的にウイスキーに落ち着いて終わる、
泥炭によるピート臭が煙っぽいという、
最近よく聞くそれを楽しみつつ終わるのが
なんとなし楽しげでありまして
幸せな感じが、にやにやと楽しく伝わる内容でありましたとさ
半分くらいは恋愛小説めいたところがあり、
そして、語り口が落語のようでもあり、
読む人によっては、読みにくいんじゃないかと
思ったりもしたけども
私には大変楽しい一冊だったのであります