台湾人の歌舞伎町―新宿、もうひとつの戦後史 著:稲葉 佳子/青池 憲司
新宿歌舞伎町の成り立ちについて、
戦後昭和の歴史を紐解いた、非常に面白いルポでした
戦前日本人として暮らしてきた台湾の人たちが、
内地である日本で暮らしつつ、戦争を経て、
外国人になったものの、そのまま日本に居留して
一財を築いていったという歴史と、
その財を成す基底となった、新宿歌舞伎町という町起こしについて
様々、語られたものでありました
闇市から始まり、その闇市で台湾人が果たした役割なども
非常に詳しく描かれていて、興味深い内容ばかりであります
台湾人というアイデンティティが、
戦後日本においては、大変なベネフィットだったようで、
様々な既得権益もありつつ、GHQなどとやりとりを行なったりして、
復興の一助を担いながら、財を成していった様が、
なかなかに面白いと思われました
特に、歌舞伎町という町が作られていくなかで、
台湾人の実業家たちの果たした役割が非常に大きく、
もともとの目標であった、健全な社交場という町作りに
賛同といえばよいような、文化面での貢献を果たした人物が
相当数いたりしながら、歌舞伎町を作り上げていったというのが
非常に興味深いところであります
ただ、当然のように儲かるかどうかというのも重要で、
その過程で、キャバレーやパチンコ屋といったものが増えていき、
またそれらのオーナーが台湾人であるというのも
興味深いところながら、おおよその歌舞伎町の雰囲気を
作り上げていったというのが面白いのでありました
どこでも語られるところながら、
台湾人の一世の根性は素晴らしいものがあり、
それぞれで切ったはったをしながら、守り攻めてと
歌舞伎町での地位を確保していたけども、
二世以降では、その気概がなく、日本人のように過ごしてしまったため
牙が抜けているというのもあって、今では、あまり台湾人が歌舞伎町と
そんな雰囲気にはなってない様子であります
世代が変わり、町も変貌を遂げていくという中で、
そこに住んだ人たちがどのように過ごしていたか
そのルポとして読むに、ものすごく面白い本であったと
読み終えて満足しているのでありました
新宿歌舞伎町の成り立ちについて、
戦後昭和の歴史を紐解いた、非常に面白いルポでした
戦前日本人として暮らしてきた台湾の人たちが、
内地である日本で暮らしつつ、戦争を経て、
外国人になったものの、そのまま日本に居留して
一財を築いていったという歴史と、
その財を成す基底となった、新宿歌舞伎町という町起こしについて
様々、語られたものでありました
闇市から始まり、その闇市で台湾人が果たした役割なども
非常に詳しく描かれていて、興味深い内容ばかりであります
台湾人というアイデンティティが、
戦後日本においては、大変なベネフィットだったようで、
様々な既得権益もありつつ、GHQなどとやりとりを行なったりして、
復興の一助を担いながら、財を成していった様が、
なかなかに面白いと思われました
特に、歌舞伎町という町が作られていくなかで、
台湾人の実業家たちの果たした役割が非常に大きく、
もともとの目標であった、健全な社交場という町作りに
賛同といえばよいような、文化面での貢献を果たした人物が
相当数いたりしながら、歌舞伎町を作り上げていったというのが
非常に興味深いところであります
ただ、当然のように儲かるかどうかというのも重要で、
その過程で、キャバレーやパチンコ屋といったものが増えていき、
またそれらのオーナーが台湾人であるというのも
興味深いところながら、おおよその歌舞伎町の雰囲気を
作り上げていったというのが面白いのでありました
どこでも語られるところながら、
台湾人の一世の根性は素晴らしいものがあり、
それぞれで切ったはったをしながら、守り攻めてと
歌舞伎町での地位を確保していたけども、
二世以降では、その気概がなく、日本人のように過ごしてしまったため
牙が抜けているというのもあって、今では、あまり台湾人が歌舞伎町と
そんな雰囲気にはなってない様子であります
世代が変わり、町も変貌を遂げていくという中で、
そこに住んだ人たちがどのように過ごしていたか
そのルポとして読むに、ものすごく面白い本であったと
読み終えて満足しているのでありました