生きる 作:乙川優三郎
多分直木賞とってる本だと思うんだが、
久しぶりに、すごく満足というか、満たされた読書になった
自分が年を食ったのだとかみしめさせてくれるというか、
こういう話を読んで、ああ、よかったと思ってしまう
この読みたかったものを読んだ感じは、なかなか味わえないと思ったのでありました
時代小説で、武士の生き方についての物語なんだが、
小説の中にしかきっと存在しない、でも、存在していてほしい
正しいと思えるものが、報われるというか、筋を通し切ったとでもいうような
こういう物語が心にしみて仕方ないと思ったのでありました
いやー、疲れてるなこりゃ
別段救いのあるというか、すかっとする話というわけではないし、
どちらかというと暗くて辛い話なんだけども、
それが最後に、栄華や、名声といったものではない、
ただ、自分の人生を得たという感触みたいなので終わるというのが
とてつもなくいいなと思える話が3編載っていたのでありました
表題作が、格別につらい話だったんだが、
追い腹という悪習に、ある種の上意によって止められた男が
それを非難されつづけ、何もかもを失ってしまうという物語
最期のどんでん返しでもないが、これは逆転といえるか?と
正直なところ、本当に幸せなことなのかわからないが、
それでも、過ごした辛さと、その挙句が不幸せにはみえないというのが
本当によかったと思えたのでありました
あと二編も、それぞれ下級武士の生きざまというか
矜持のようなものと、男の沽券めいたちゃちっこい話なんだが
この手が届くような感じ、そこから武士である意地を通したこととかが
格別に染みてよいと思えるのでありました
もっとも、最後の話はちょっと男に都合がよすぎるなと
苦笑いしてしまったんだが、さりとて
こうありたい人生であったとか言ってしまえそうなくらい
いい塩梅で、とても楽しい読書になったのでありました
ほめ過ぎだなと思うが、
チャンバラではない時代小説をすごい楽しんだ
読書感想というよりも、日記めいたものをメモっておく
多分直木賞とってる本だと思うんだが、
久しぶりに、すごく満足というか、満たされた読書になった
自分が年を食ったのだとかみしめさせてくれるというか、
こういう話を読んで、ああ、よかったと思ってしまう
この読みたかったものを読んだ感じは、なかなか味わえないと思ったのでありました
時代小説で、武士の生き方についての物語なんだが、
小説の中にしかきっと存在しない、でも、存在していてほしい
正しいと思えるものが、報われるというか、筋を通し切ったとでもいうような
こういう物語が心にしみて仕方ないと思ったのでありました
いやー、疲れてるなこりゃ
別段救いのあるというか、すかっとする話というわけではないし、
どちらかというと暗くて辛い話なんだけども、
それが最後に、栄華や、名声といったものではない、
ただ、自分の人生を得たという感触みたいなので終わるというのが
とてつもなくいいなと思える話が3編載っていたのでありました
表題作が、格別につらい話だったんだが、
追い腹という悪習に、ある種の上意によって止められた男が
それを非難されつづけ、何もかもを失ってしまうという物語
最期のどんでん返しでもないが、これは逆転といえるか?と
正直なところ、本当に幸せなことなのかわからないが、
それでも、過ごした辛さと、その挙句が不幸せにはみえないというのが
本当によかったと思えたのでありました
あと二編も、それぞれ下級武士の生きざまというか
矜持のようなものと、男の沽券めいたちゃちっこい話なんだが
この手が届くような感じ、そこから武士である意地を通したこととかが
格別に染みてよいと思えるのでありました
もっとも、最後の話はちょっと男に都合がよすぎるなと
苦笑いしてしまったんだが、さりとて
こうありたい人生であったとか言ってしまえそうなくらい
いい塩梅で、とても楽しい読書になったのでありました
ほめ過ぎだなと思うが、
チャンバラではない時代小説をすごい楽しんだ
読書感想というよりも、日記めいたものをメモっておく