CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

NHKスペシャル 四冠誕生 藤井聡太 激闘200時間

2021-12-16 20:50:34 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルであります
がっつり、ここまで番組を作ってもらえるって
すげぇことだなと、改めて驚愕というか、
将棋というものへの興味の強さみたいなのを感じた次第
確かにブーム的な様相ではあるんだけども、
やっぱり、将棋好きという人たちが、世の中にいるからこそ
こういう番組を作ろうということになっていくんだろう
末席の方ながら、かたずをのんでみたのでありました

番組冒頭で、藤井先生の指し手で開幕するという
あおりアングルのNHK杯OPみたいな感じだったが、
歩をあの位置から、その位置へ指すのは、
いささか作りとして考証が足らないんじゃないかなどと、
いちゃもんをつけたくなってしまったんだが、
藤井先生的に違和感なかったんだろうか、
あの動きなら、あえて盤面をいじっておいて、桂馬とかでやったら
より藤井チックな感じがしたんだがなぁ

さておいて、内容は豊島先生との激闘というか、
通算200時間というインパクトあるそれでありました
まぁ、その割に、ちゃんとというか、当然、全部やれるわけないから
竜王戦第四局に絞った内容になっていたわけでありまして、
さわり程度に、第一局も見せつつ、
それを過去のあれこれと絡めてといった感じで
面白く見られたのでありました

本当、将棋番組を作るときというのは、このあたりのバランスというか
何を見せるかといったところが、すごい難しいだろうなと
まだ、若干でも指したことある自分ですら、
面白くするには、どうしたらいいんだろうねと考えさせられるところであります
実際面白かったんだけども、局面の説明というのをどの程度するべきか、
そこを、あの短い時間で、指し手というよりも、
脳内の攻防として見せて、その人間的な迷いみたいなので見せられるかと
その腐心素晴らしいなと思われたのでありました

2二角という手をどちらも見ていたけども、
それがどの程度かを推し量るところに差があったといった感じだが、
受ける方と、攻める方で、同じ盤面でも見え方が違うだろうから
わかりやすい説明だけど、微妙に違うのかもなぁと思ったりしたのである
このあたりは、豊島先生があんまりよくないと思ってたのに、
藤井先生が結構考えているので、もしかしてと思ったというあたりにも
よくよく見えていたようなところでもあるし、
あれだけの人たちでも、読みというものに
ある種方向性があるから、その良しあしが暗闇にあるんだろうなと思わされて、
なんというか、完璧は絶対無理なんだなと思わされるばかりであった

対戦した豊島先生がいうとおり、
結局、終盤の詰みを見えるところについては、
はっきりと藤井先生を信頼してしまうという、
いかにも将棋の言葉といったところで表されているそれだから
そこまで、その中盤というものの面白さ、
そこでどこまで突き放せるかというのが、鍵なんだろうなと思わされたのでありました
HerozのAI評価が出てたけども、二人とも中盤がやや下がるというか、
それでも驚異的な内容ながら、そこはAIと違うというところに
人間将棋の面白さとか、何か余地のようなものがあるんかしらと
勝手に考えたりしたのでありました

将棋の面白さともまた異なる、
将棋を指す二人の攻防そのものを見せようとした番組なんだなと、
歴代NHKスペシャルの将棋関係番組の中でも、
かなりよかったんじゃなかろうかと思わされる内容だったと
思うのであります
まぁ、これ以外に、米長先生のと、羽生先生の七冠のしか知らないんだけどもね
いずれも面白かったけど、もっと人間ドラマ寄りだったから、
今回のは、かなり将棋に寄ってて面白かったと
思ったのでありました