クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界 著:ヤニス・ヴァルファキス
難しい小説だった
正直、半分も理解できていないと思う
小説ではあるものの、ほとんどが資本主義に対する
新たな世界の枠組みについて議論をするといったもので、
SFだし、興味深いタイムパラドクス的な内容でもあるんだけども、
それが提示する異なる世界というのが、
資本主義が打倒されたそれというのが、新しいような
古くからあるような、でも、これはなかなか面白いけど大変だと
そんな気分で読み終えたのでありました
以前の本で、娘に語る経済の本という
これもまた、えらい難しくて、タイトル詐欺じゃねぇかというくらいの本だったんだけど、
そこでも触れていた経済の在り方、社会という枠組みの真の姿というものを
あれこれと模索する内容になっていて、
日頃から、そういったことに頭を悩ませている人からすると
かなり楽しい本だったのではないかと思うばかりなのである
資本主義の失敗というものが、2008年のリーマンショックに端を発すると
そんな感じが一つの前提になって進むのだけども、
そのあとにもう一つの世界で勃興した新しい世界というのが
テクノロジーを使った、真の共産主義とも呼ぶべきような内容でもあり、
また、それとも異なり、ただ、人間が、それぞれ自由であり、
社会構成に善がはっきりと敷かれているという
ユートピア的なものになっているわけでありまして、
批判の矛先が単純ではないだけに、読んでいて、自分の教養とか知識とか
もろもろが足らないということを痛切に感じる内容であった
市場の善悪という、語性すら怪しいといったものを使ってしまうわけだけど
取引市場というものをなくし、あらゆる資産、資源が全人類に分配される
アナーキストでもないんだが、そういう世界の成り立ちが描かれていて
実際、そうなったらいいなと思わなくもないところなんだが、
そうなっていくにしては、あらゆる力というものが否定してくるだろうと
悲しくなってしまう内容でもあったんだが
ちょっと、世界人類の知恵を高く見積もりすぎではないだろうか
そのユートピアは、だいぶ上等な人間が多数を占めないと
作り上げられないんじゃないかなと、そういう意味でも
なんか共産主義っぽくないかと思ってしまったんだが
ともあれ、社会主義も含めて、そういったものを
今のテクノロジーで再度考えてみるという本としても面白かったと思うのでありました
ひところ、話題になったようでしりすぼみになってしまった、BIについて
新しい解を示しているというところが一番すごいところだと
読んでいて率直に思ったのだけども
それは、現在の資本主義社会では達成できない
根本的に異なるものであるのが残念なわけで、
そうなってくると、反証的にBIは導入できないんだろうなとも思ったりしつつ
さりとて、価値を独占させず、生まれたそれはすべてに還元されるべきというのは
人類というものに対して、是非行われるべきかもと
危険思想ではないかと思いつつも、賛同したのでありました
しかし、ちゃんと理解するには、五回くらい読まないといけない難度だと思うのである
難しい小説だった
正直、半分も理解できていないと思う
小説ではあるものの、ほとんどが資本主義に対する
新たな世界の枠組みについて議論をするといったもので、
SFだし、興味深いタイムパラドクス的な内容でもあるんだけども、
それが提示する異なる世界というのが、
資本主義が打倒されたそれというのが、新しいような
古くからあるような、でも、これはなかなか面白いけど大変だと
そんな気分で読み終えたのでありました
以前の本で、娘に語る経済の本という
これもまた、えらい難しくて、タイトル詐欺じゃねぇかというくらいの本だったんだけど、
そこでも触れていた経済の在り方、社会という枠組みの真の姿というものを
あれこれと模索する内容になっていて、
日頃から、そういったことに頭を悩ませている人からすると
かなり楽しい本だったのではないかと思うばかりなのである
資本主義の失敗というものが、2008年のリーマンショックに端を発すると
そんな感じが一つの前提になって進むのだけども、
そのあとにもう一つの世界で勃興した新しい世界というのが
テクノロジーを使った、真の共産主義とも呼ぶべきような内容でもあり、
また、それとも異なり、ただ、人間が、それぞれ自由であり、
社会構成に善がはっきりと敷かれているという
ユートピア的なものになっているわけでありまして、
批判の矛先が単純ではないだけに、読んでいて、自分の教養とか知識とか
もろもろが足らないということを痛切に感じる内容であった
市場の善悪という、語性すら怪しいといったものを使ってしまうわけだけど
取引市場というものをなくし、あらゆる資産、資源が全人類に分配される
アナーキストでもないんだが、そういう世界の成り立ちが描かれていて
実際、そうなったらいいなと思わなくもないところなんだが、
そうなっていくにしては、あらゆる力というものが否定してくるだろうと
悲しくなってしまう内容でもあったんだが
ちょっと、世界人類の知恵を高く見積もりすぎではないだろうか
そのユートピアは、だいぶ上等な人間が多数を占めないと
作り上げられないんじゃないかなと、そういう意味でも
なんか共産主義っぽくないかと思ってしまったんだが
ともあれ、社会主義も含めて、そういったものを
今のテクノロジーで再度考えてみるという本としても面白かったと思うのでありました
ひところ、話題になったようでしりすぼみになってしまった、BIについて
新しい解を示しているというところが一番すごいところだと
読んでいて率直に思ったのだけども
それは、現在の資本主義社会では達成できない
根本的に異なるものであるのが残念なわけで、
そうなってくると、反証的にBIは導入できないんだろうなとも思ったりしつつ
さりとて、価値を独占させず、生まれたそれはすべてに還元されるべきというのは
人類というものに対して、是非行われるべきかもと
危険思想ではないかと思いつつも、賛同したのでありました
しかし、ちゃんと理解するには、五回くらい読まないといけない難度だと思うのである