CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】アミュレット・ホテル

2023-11-13 21:04:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
アミュレット・ホテル  作:方丈貴恵

犯罪者、それもレベルの高いそれしか泊まることができないホテル
そこで起こってはいけない殺人事件を解決する
ホテル探偵の物語

なんだそれという設定なんだが、
まぁ、それはそういうものとして、密室トリックや、凶器の謎とか
いわゆるミステリ小説の典型的なギミックを堪能できる本だった
だいたい初っ端から、叙述トリックだし
と、ミステリ好きな人が楽しめる娯楽本といってもいいくらい、
あれこれ凝ったトリックや、推理が楽しめる内容だった

物語はあまり意味がないといってもいいくらいなんだが
それによって当然のように起こる事件の数々が面白くて、
それをぱたぱたと解いていく探偵の推理ショーも楽しく
基本的に、安心して読んでいられるというか、何かあって、まぁ解いてしまうんだなと
鷹揚にかまえて読んでいられるような感じがよかったんだが
最終話はリミットが設けられたように、ぎりぎりの推理を薄氷を踏むように続けていくという
珍しいどきどき感があって読んでいて楽しかった
時間に追われる将棋みたいな感じで、推理がアクションみたいに楽しめるのがよかった

娯楽小説として親しんだのである