CLASS3103 三十三組

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光る君へ  とだえぬ絆

2024-10-13 22:18:11 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了していました
かなり尺を割いての弟話で、大変よかった、
大きな物語として、弟の存在はイベントをどうこうするのではなく、
ただただ、姉を支えた、心のどこかに余裕をもたせていた弟であったと
そう思わされて、なんというか、実によい姉弟物語だったなと
人情話として受け入れていたのである
しかし、従五位の下とは、出世したもんだよなと改めて思うばかり
立派に貴族となってたのかと感慨深いというか、
また、それを待っていた「いと」の心持と、あれこれは
大変よかったと思うのである

その弟の死因というか、死があまりに唐突であったし
苦悶のそれであったのが、
同じく死んだ伊周との対比として、むしろあちらの方が安らかに死んでいるなんて
なかなか悲しいものだと思わされたわけだけども、
まひろの一家と、道長周りというものの対比で
逆転ではあるが、まひろ側が悲惨であるというのは
何かの因縁を描いていたのか、わからんが、切なく感じたのである

さておき、結局道長は賢子のことは知らぬままといった感じだが
これはひょっとするとミスリードで、とうの昔に知っていたとか
そんなことになったりしないかしらと思うけども
それだと、あまりにも興味がなさすぎるかと
物語の落としどころというか、面白さというのの匙加減が難しいなと感じるのである
とはいえ、父上の実に素の受け答えというか、
あれに伴う一連の不審が大変よろしく、嘘のつけないというか、
もう、なんかあったら、すぐわかる人なんだなと
それをまた、まひろが、しっかりと言いつけておきますなんて言うあたりも含めて
あり得ない感じの会話なんだろうけど、大変面白いなと感じ入ったのである
このドラマの、こういうところが凄く好きだ
細やかな嘘というか、面白さがよいわ

結局、道長も人の親で、あれこれとなっている姿の面白さもあるし、
それがまた、物語と現実をごっちゃにしているという
結構現代でもよく見るそれになってしまっているのもまた
いとをかしといった具合で、冷めてみているまひろの姿もよいし
関係性が輻輳しているように見えて
とても好きだなと思うばかりであった

ともかく、今回はあまりに悲しい別れというのが大きなものを〆たけども
静かに、道長体制の地ならしが始まったという予感もあり
帝もさっさと片付きそうな感じが
不穏でまた、大変楽しそうであるなと思うのであった