CLASS3103 三十三組

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【読書】日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた

2024-09-23 20:54:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた  著:栖来ひかり

台湾在住の著者が、台湾で暮らして得る感覚、文化、人間、様々なものを紹介しながら
日本との関係や、思想よりも柔らかい哲学のように難しいわけではないそれを
昨今の問題に照らし合わせながら語ったエッセー集でありました

現代台湾がわかるといっては言い過ぎだろうが
ジェンダーの問題に早くかた取組、現段階でのこたえを出しているところや、
二二八事件の結果どうなったかという政治へのかかわり方、
お年寄りと妊婦へのいたわりなどという、ごく近しい部分だとかで
台湾がどうあるかという実際のお話と、
日本との違いのようなものが浮き彫りになって、
いいところはとてもよく、学ぶべきところがわかりやすくと
そんな感じで紹介されていてよかった

日本と台湾だけではなく、
そもそも台湾という国そのものが複雑な歴史をたどっている
そのうえで今、この台湾があるということが基本なので
なるほどなと思うところも多く、
ある種の多様性が、歴史の結果必然であるような部分もあったり、
その帰結としてか、今こそ台湾というアイデンティティーが
映画をはじめ、文化の面で大きく影響を及ぼすようになっていることなど
なんとなく知っていたことが、生活している著者だからこその手触りとともに語られていて、
これもまた、文章上のある種形而上のそれだけども、
知ったような、触れられたような気分になって、よくよく学べる内容だった

難しい話しばかりではなく、ちょっと前に私も気になっていた「山本頭」のことやら、
意外にフグを食べるということの共通点など、妙な文化交流というか、
交錯している部分も面白くて
より身近に感じられるようなものも楽しめた

ほのぼのいい気分で読み終えて
また行きたいなと思うばかりである


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