遊鬼 著:白洲 正子
随筆であります
今でいうところのエッセーに相当するんだろうか、
ちょっと考えてしまったんだが、
付き合いのあったクセのある人々との話、
特にそれらの人が亡くなったあとの追悼文が多く、
青山次郎、秦秀雄、小林秀雄に洲之内徹など
いずれも一等の文化人でありまして
その人たちがいかに怖かったか、
そして可愛がられていたかを正子さんのタッチで
すらすらと描いたものでありました
これらの恐ろしい人々から見て、
正子さんは、やや若年でかつ女ということもあって、
なんだかんだ可愛がられた部分もあったようなのだけども、
その可愛がりが、どれほどおどろおどろしいものだったかは
触れられることはなく、
言葉だけ追えば、それなりに楽しく過ごす
仲間とまではいわないまでも、遊んでもらえていた
そういう感じだったようでありました
とはいえ、師匠とあおいだにも等しいそれこれから、
学び取った言葉のいくつかが非常に鮮烈でありまして
個人的に一番心に響いたのは、
年齢を重ねると辛いことに耐える忍耐力が弱る
といったお話でありまして、
若い頃は辛い話、悲劇のようなものを好んで読むが、
年老いてからはそれができなくなるところに
体力のようなもので答えているのが
凄く印象的でありました、そうか、だから最近の俺は
ハッピーな話しか読まないのか、
世間で十分に辛いことは、わかったから
物語くらい幸せでありたいとか
そういう言い訳をしていたが違うんだな
耐えられないのだ、なるほど
いくつかの短編は、別の本でも載っていたものと同じだろうと
読んでいて感じたのでありますが、
様々な人との交流があり、また、
やっぱり名家のお嬢さんなんだなと思わせるところが
いくつか読みとめて面白かったのでありました
ナチュラルに名家という感じがして
これはもう、嫌味とかではないのが新鮮である
当たり前ながら、樺山の家の出なのだから
自然、お付き合いのあった人たちも多くが名家で
白蓮さんが出てきたりしたのは、そういや
ちょっとは時代的に被るのかと感じ入ったりしたのでありました
また、最終編には夫白洲次郎についてのことも書かれていて
これもまた、どっかで読んだのと同じのような
違うパターンのようなといったところながら、
愛情とはまた別に、近くで見て、
白洲次郎という人がどういうものだったかが
冷静に語られていて読み応えある
面白い一遍だったと感じたのでありました
ともかく、この頃の人の文章としては、
白洲正子さんは恐ろしく読みやすいと
常々感じ入っているので、もう少し探して
読んでみようかしらとも思うのでありました
骨董を見る目について、
青山節が一番しっくりくるようにも思うが、
小林秀雄のそれも強く惹かれるなぁ
随筆であります
今でいうところのエッセーに相当するんだろうか、
ちょっと考えてしまったんだが、
付き合いのあったクセのある人々との話、
特にそれらの人が亡くなったあとの追悼文が多く、
青山次郎、秦秀雄、小林秀雄に洲之内徹など
いずれも一等の文化人でありまして
その人たちがいかに怖かったか、
そして可愛がられていたかを正子さんのタッチで
すらすらと描いたものでありました
これらの恐ろしい人々から見て、
正子さんは、やや若年でかつ女ということもあって、
なんだかんだ可愛がられた部分もあったようなのだけども、
その可愛がりが、どれほどおどろおどろしいものだったかは
触れられることはなく、
言葉だけ追えば、それなりに楽しく過ごす
仲間とまではいわないまでも、遊んでもらえていた
そういう感じだったようでありました
とはいえ、師匠とあおいだにも等しいそれこれから、
学び取った言葉のいくつかが非常に鮮烈でありまして
個人的に一番心に響いたのは、
年齢を重ねると辛いことに耐える忍耐力が弱る
といったお話でありまして、
若い頃は辛い話、悲劇のようなものを好んで読むが、
年老いてからはそれができなくなるところに
体力のようなもので答えているのが
凄く印象的でありました、そうか、だから最近の俺は
ハッピーな話しか読まないのか、
世間で十分に辛いことは、わかったから
物語くらい幸せでありたいとか
そういう言い訳をしていたが違うんだな
耐えられないのだ、なるほど
いくつかの短編は、別の本でも載っていたものと同じだろうと
読んでいて感じたのでありますが、
様々な人との交流があり、また、
やっぱり名家のお嬢さんなんだなと思わせるところが
いくつか読みとめて面白かったのでありました
ナチュラルに名家という感じがして
これはもう、嫌味とかではないのが新鮮である
当たり前ながら、樺山の家の出なのだから
自然、お付き合いのあった人たちも多くが名家で
白蓮さんが出てきたりしたのは、そういや
ちょっとは時代的に被るのかと感じ入ったりしたのでありました
また、最終編には夫白洲次郎についてのことも書かれていて
これもまた、どっかで読んだのと同じのような
違うパターンのようなといったところながら、
愛情とはまた別に、近くで見て、
白洲次郎という人がどういうものだったかが
冷静に語られていて読み応えある
面白い一遍だったと感じたのでありました
ともかく、この頃の人の文章としては、
白洲正子さんは恐ろしく読みやすいと
常々感じ入っているので、もう少し探して
読んでみようかしらとも思うのでありました
骨董を見る目について、
青山節が一番しっくりくるようにも思うが、
小林秀雄のそれも強く惹かれるなぁ
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