Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

デュラエース ハブ HB-7800 グリスアップ 組立

2010-10-03 20:28:15 | 自転車整備 ハブ
前回分解洗浄をした DURA-ACE HB-7800 デュラの 28穴フロントハブ
今回は各パーツを Microlon マイクロロン処理をした後 グリスを入れ
組立調整をします





各スモールパーツを洗浄脱脂をした HB-7800 のフロントハブ これから Micrlon マイクロロンで表面処理をし
各部に適したグリスを使い組立調整をします






マイクロロン処理をする為に処理部分を加熱します
今回使うマイクロロンはトリートメント スプレーではなく
エンジン トリートメントを使い 部品達は贅沢なお風呂に
浸かっています





マイクロロン処理が終わった各パーツ達 この処理をする事で
金属の多孔構造にマイクロロンのテフロン樹脂が埋め込まれ
極薄の保護膜が出来ます マイクロロンが定着すると劇的に
摩擦が低減すると共に部品の耐久性を伸ばしてくれます





グリスアップの事前準備が出来ましたので これから各部の目的に適したグリスを使い別け組立調整をして行きます






まず左側玉押しにゴム質のシールリングを取り付けます
これは玉押しのダストキャップ寄りに溝が切って有り
そこにはめ込みます






この部分は防水を目的とした部分ですので 密封性の良い
デュラのグリスを使います






シールリングを装着しました このリングには方向が有りますので
分解する時に覚えておきましょう
ハブアクスルユニットの右側の玉押しにも同様にリングを装着します






樹脂製のリテーナー用ケースにスチールボールを入れて行きます
ボールは 3/16 サイズの物が片方 13個です






ここは重要な回転部分です 摩擦を低減させてくれる Microlon
マイクロロン アセンブリールブリカントを使います






ハブ本体の玉受け部 ここにもルブリカントを塗布 使っているのは
グリス用に用意している 注射器型のグリスポンプです しかしこの
用具、レース現場への持ち込みは N.G です






マイクロロンを塗布した玉受けに リテーナーを納めます




ハブ本体へ最後に装着するのは 樹脂製のインナーダストキャップ
ハブの内部に溝が切ってあるので、そこにはめ込みます






ハブアクルスユニットに薄くグリスを塗り ハブ本体右側から
シャフトを通します この時使うグリスは腐食防止ですから
特に拘る必要は有りません






ハブの左側に玉押しとロックナットを装着します ネジ山にも
グリスを塗っておくと良いでしょう ネジは全て正ネジです






玉押しを調整する時は右の中空シャフトに 5mm の
アーレンキーを使う必要が有ります 玉押し 17mm 
ロックナットには 15mm のハブスパナを使います






玉当りの調整はこの指先だけが頼り ガタが出る
一歩手前でロックナットを締め込みます
玉当りの調整が終わりました





グリスアップと組立調整が終わった デュラ HB-7800 のフロントハブ 分解時にさすがと感じた回転部の研磨
玉当りの軽さを期待したのですが思った程では有りません 丁寧に整備をしましたが、ねばっこさを手に感じます
 
これはインナーダストキャップとシールリングが接触して防塵、防水の効果がありますが その部分の抵抗が
かなり強い為だと思います 折角精度の高い研磨をしていながら惜しいですね
このハブの実重量 131グラム クイックレリーズ 60グラムでした

前回記事 ハブの分解作業はこちらをご覧下さい 【 デュラエース ハブ HB-7800 分解 清掃 】 

コメント (2)
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