Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ピスト用ホイールの 手入れ

2013-12-27 20:49:04 | ホイール
ピスト用のホイールを何ペアか保管していますがこの様な物は
使わなくても時間の有る時に手入れをしてやると良いですね






先日幾ら重量が有るんだろうと量っていた自転車です
これのホイールの手入れをしましょう その為に前後の
車輪を外しました






友人が街道練習用に使っていたホイールで ハブは古い
シマノで両切り SOYO GOLD STAR 競走用のタイヤを
街道で使っていた様ですが劣化が始まっていますね




まずホイールを洗ってやります リムやスポーク
ニップルなどの汚れは拭いていると大変です




油脂汚れに今回はシンプルグリーンのフォームを
選びました






あまり酷くない汚れや回転部の内部に洗浄液を入れたく
無い時などこの洗剤は重宝します




カサカサになるまで油脂を落してしまわず 洗浄後も
しっとりとした仕上がりです ロードのスプロケットに
使うのも良いでしょうね




ホイールが洗い終わったので 作業場へ移動しました






古いシマノ独特の色合いです 当時のこのマークも
古さを感じさせてくれます ハブ胴には NJS の刻印も
有ります




小ギアが左右両方に付いています ダストキャップには
DURA ACE T110 と刻印されています これって何時の頃の
ハブなんでしょう デュラエースが登場した初期 1973年には
良く似た容姿の物が有りますが品番が違います

※ 今回上記の様に ダストキャップの刻印 DURA ACE T110 の
  記号がこのハブの品番だと想像していましたが これは他の
  意味が有りハブ本体の品番では有りませんでした この辺の
  事は次回の記事で触れたいと思います






小ギアの状態も見ておきたいので外します
固定ギアにはロックリングが付いています
これはフックレンチを使いますが ※ 逆ネジです




取り外し作業はホイールを下に降ろし行いました








固定ギアはチェイントを使います こちらは正ネジです
こちらの作業も整備台の上では出来ません






小ギアの装着部です フランジ側にギア用の正ネジ
外側にロックリング用の逆ネジが切って有ります
ハブのネジ部やギア側にも問題は無く、とても良く
オイルが回っていました




ハブのグリスアップを行います 見えているのは
上からロックナット、ワッシャー、玉押しです






玉押しに刻まれた二辺に使うのはハブスパナと言う
厚さ 2mm程度の専用工具です このハブには 14mmを
使います






ロックナットにはモンキーレンチを使い ハブスパナは
締める方向、モンキーレンチは緩める方向へ力を加え
ロック状態を解除します ※ ここは全て正ネジです






ロックが解除されたロックナットを外します




ワッシャーを外します 内径部に突起が付いた舌付です
僅かな突起ですがとても大切な舌です








玉押しを外します これでシャフトがフリーに
なりました






反対側からシャフトを抜きます 引き抜くだけです




回転部の中にはスチールボールが入っています
シャフトを抜いた時に良く落すので注意しましょう






ピンセットなどで中から取り出します ここで良く
着磁したドライバーなどを使う人も居る様ですが
あまり磁気は近付けない方が良いと思います




あまり整備をされずに使われて来た事が覗われます
グリスが良く汚れていますね




ハブ本体や分解した各パーツを綺麗に洗浄してやりましょう
今回は KURE のパーツクリーナーを選びました この商品は
乾燥時間が程好く、早く乾き過ぎないのが良いですね





冬の寒い時期でもお天気が良ければ眩しいくらいの写真が撮れますね

今回のホイールは友人が使っていたのをそのまま保管していましたが やはり一度
使った物をそのままにしておくと傷みが酷くなって行きます 特に汗が付いた部分
などはそれが良く感じ取れます こんな整備も色々と感じる物が有り勉強になりますね

グリスアップの様子は次回にさせて頂きます

次の記事 【 トラック用ハブ DURA ACE HB-7520 グリスアップ 】

コメント
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