Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ソーヨー チューブラータイヤ 付属品

2010-01-20 23:07:45 | 自転車部品・用品
国産競技用タイヤの老舗メーカー SOYO ソーヨー
昔は兵庫県神戸市に会社が有りましたが 現在は同県
明石市に会社が有ります そんなソーヨーのチューブラータイヤ
昔はバルブアダプターの付属品が付いていました






そのアダプターがこれ 私が現役で乗っていた頃
40年位前にはこのアダプターと この先に同じ材質で作られた
キャップが付いていました






ソーヨーのフレンチバルブは ネジが 2段に切られています
その先にこのアダプターを装着し コンプレッサー等で空気を
入れます

しかしこのアダプターやバルブには パッキンが付いていないので
空気は装着部から 駄々漏れ






そこで我々は バルブのネジにビニール袋の切れ端を巻き
アダプターを付けて使っていました たかがビニールですが
これでエアー漏れは起きません




そして使う空気入れは 極普通の空気入れ 先はトンボです
HIRAME ヒラメはもちろん フレンチ用のフロアポンプなど
見た事も無い時代です
 
試合に行くと競輪場のコンプレッサーが使えるのですが 
そんなに高圧まで入りません 使うのは絶えず普通の空気入れ

空気入れが無ければ シリカのインフレーターで 10kg/㎡ 以上の
エアーを張っていました 今考えると凄い腕力だったんですね

このアダプターも 何時の頃からか付属しなくなりました
優れたフレンチ用のフロアポンプが普及し もう必要が無くなった
のでしょうね
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ビバロ ピスト ヘッド小物取り付け

2010-01-19 21:22:00 | 自転車 レストア ピスト
前回ビバロに使うヘッド小物を事前に寸法確認 これなら
使えるだろうとの判断で作業を進める事にした はたして
問題なく小物の取り付けが出来るのだろうか






自家塗装も済ませ 出番を待っていた VIVALO ビバロのフレーム
いよいよ今回から整備を済ませた 各部品を組み付けて行きます




使うヘッド小物は 先日新たに用意した CAMPAGNOLO MIRAGE
カンパのミラージュ ロード用の小物です
この小物は事前に Microlon 処理済み




では行きましょう



ヘッド小物の圧入部や ヘッドパイプの内部に薄くグリスを塗布
これは防錆が目的なので 高性能グリスでなくてオーケイ 芋グリス
でも良いくらいです




ヘッド小物圧入工具を使い 上下わんをヘッドパイプに圧入




おいおい



圧入工具を取り外すと 工具に何か付いて来たじゃないか
これは下わんに圧入されているボールレースと ウォーターシール

一瞬何か解らずちょっと驚いた 外れた物は元に戻しておこう
ボールレースに当て物をし もう一度圧入工具を使う羽目に合う






次はホーク玉押しの圧入 使う工具は HOZAN C-435
ホーザンのホーク下 玉押しスライドハンマー






ホーク用のボールレースは問題なく取り付いた
ホークをフレームに取り付ける前に ホークコラムやネジ部に
やはり防錆用のグリスを塗っておく






小物の回転部にグリスを塗布しこれからフレームに
ホークを装着 この様な回転部にコッテリとグリスを
入れる方も居るが 私はその必要性を感じない グリスは
必要最小限で充分




ここで使うグリスは Microlon マイクロロン ルブリカント
摩擦係数を下げ 部品の耐久性も伸ばす優れもの








フレームにホークを下から差し込み 上部わんをねじ込む




次に舌付きワッシャーを入れ 最上部の袋ナットを取り付けるのだが




ありゃ・・

ホークコラムが短いじゃないか 事前に寸法を測ったのが全く
役にたっていない まああの採寸方法ならこんな事も覚悟して
いたが さてどうしましょう





このミラージュの小物 上部の袋ナットは 舌付きワッシャーがナットに隠れる
様にツバが有り ネジ部がワッシャー分、奥に有る このツバを削ればネジの
掛かりが増えるじゃないか




じゃ削っちゃえ さすがにここは電動工具ではなく 手作業で削る





こんな物でどうだ ねじ山が面合わせになった





切削粉を綺麗に落とし ヨシこれで試してみよう




もう舌付きワッシャーは使えない この部分の舌付きワッシャーは
袋ナットを締め込む時 上部ワンが共マイしない為の物 工具を相チャン
してやれば ワッシャーは無くても問題は無い






ネジもしっかりと噛みました 回転も上々です





今回のヘッド小物取り付け作業 この上部では思わぬ作業が発生





下部では 圧入されたボールレースが工具に引っ付いて来る 珍しい体験を・・

まあこんな事も 元々ピスト用の薄いヘッド小物が付いていたのに ロード用を
用意した時点である程度覚悟はしていた事 でも何か問題が有れば 無い知恵を
絞ればどうにか成る と言う事かな

この CAMPAGNOLO MIRAGE ミラージュ カンパでは廉価版の部品で どんな物だろう
と思っていましたが このヘッド小物については悪く無い感触です これなら充分使える
部品だと思います

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ピスト用 ヘッド小物 採寸

2010-01-18 20:16:45 | 自転車 レストア ピスト
ビバロのピストフレームに使われていたヘッド小物
整備の段階で不具合が見付かり 新しい物を手当てしたが
それが問題なく使えるのか 事前に確認しておこう






ビバロのフレームには CAMPAGNOLO RECORD カンパレコードの
ピスト用小物が使われていたが ホークのボールレースに亀裂が
入っていた

そこで新しく カンパの MIRAGE ミラージュのロード用を用意した
しかし見るからにホークコラムの寸法が不足しそうだ
小物を圧入してからの取替えは面倒なので 今の間に採寸してみよう





この手の寸法違いは取り付けてから気が付く事が多い もう何度もしている作業で
出来るだけ後戻りはしたくない せめて大まかな見当だけでも付けておきたい




かと言ってどの様に測れば良いんだ? 
う~ん、要はヘッドパイプの上下、外部に必要な寸法が
分かれば良いんだ

まずはミラージュの方にリテーナーを入れ 使用状態での
高さを測り 後で圧入部分の寸法を引こう




レコードの方はバラ玉なので グリスでボールを4個
落ちない様にして 同じ様に測る事にした




それを簡単に書き記し 計算 ん?思いの外 ミラージュの方が
厚味が無いじゃないか・・・

こんな不正確な測り方であまり自信はないが 使えると言う事で
ミラージュのヘッド小物を圧入する事にしよう





この様なシビアな採寸は こんな良い加減な環境ではやらないのも同じですね(笑)
こう言う事は時間がタップリ有る時にする事だね ま、使えると判断し次回はフレーム
への小物の取り付けです 問題が有ればその時に考えよう・・・

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ビバロ ピスト 小ギア取り付け

2010-01-17 20:14:32 | 自転車 レストア ピスト
ビバロ用のホイール 先日タイヤも貼りましたので
後ろの固定ギアを取り付けます こんな事をいちいち
日記にする必要は無いかも分かりませんが この作業を
された事が無い方もいらっしゃるでしょうし 少々お付き合い
下さい






ピスト用の小ギアは ギア本体とロックリングで構成されています 
リアハブに 2段のネジが切って有るのはその為です

この小ギアは 888 前田工業 サンツアーの固定ギア 
薄歯の 14丁です この当時の物とすれば良く出来たギアです




ギアの取り付け部 ネジにはグリスを塗っておきます
錆や固着を防ぐのが目的です




ハブのネジに小ギアをねじ込み スプロケットリムバーで
力一杯締め込みます ※この部分は正ネジです




同じ様にロックリングをねじ込み S字フックレンチで
鬼の様に締め付けます ここが緩むと大変危険ですので
しっかりと締めこんで下さい

このフックレンチは掛かりが浅く 良く滑るので注意が必要
です ※この部分は逆ネジです




特に難しい作業では有りません でもした事がなければ構造も
良く分かりませんよね ロックリングは大切な部品です
これに命を預けていると言っても良いでしょう 確実な作業を
して下さい





これでホイールの準備も完了です 次はフレームにヘッド小物とハンガー小物を
取り付けないといけません それが終わればいよいよ完成間近です それにしても
今回はレストア記事の回数が多いですね もう少しお楽しみ頂きます

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ビバロ ピスト チューブラータイヤ貼り

2010-01-16 20:29:35 | 自転車 レストア ピスト
レストアを進めている VIVALO ビバロのピストレーサー
主な整備や磨きも終り組み付けの為の作業を進めて行きます
今回はチューブラーのタイヤ貼り 最近はクリンチャーの勢いが
強く チューブラータイヤの貼り方をご存知ない方もいらっしゃる
のじゃないかな? その作業風景を詳しくご紹介します




新しいホイールや古いリムセメントを剥がしたリムには
タイヤ貼りの事前準備が必要です リムセメント本来の
接着強度を確保する為の ベッド作り この床作りから始めます






特に新しいリムには 出荷時の油脂分が付いています
それをシンナー等で綺麗に拭き取ってやります






油脂分や汚れを落としたリムに リムセメントを薄く塗ります
この後リムセメントが乾くまで放置しすれば 床作りが完了です






床作りは事前に済ませていました 今回使うタイヤは
自転車と一緒に預かった SOYO ソーヨーの 40番
トラックレース オンリーのスリックタイヤで 重量は約 150g位
じゃないかな? 20年位前の物ですが良いお値段ですね




この頃のタイヤは結構きつい物が多く リムに入れるのを
一苦労する物が有ります この様に前もってタイヤを伸ばして
おくと失敗無く リムに入れる事が出来ます






床が出来たリムにリムセメントを塗ります 私はあまりホイールを
こじる様な乗り方をしないので セメントは極力薄く塗るのですが
それが不安なら 多少多目のセメントを塗る方が安心ですね




タイヤの角がやや膨らむ程度に空気を入れます この方がタイヤの
サイドを汚さずに済みます






バルブが真っ直ぐになる様に注意をしながら リムの上から
下にタイヤを押し下げながら タイヤをリムに入れて行きます
最後の部分が少々手こずるかも分かりません 服やタイヤを
リムセメントで汚すのは最後の部分です でも慣れたら汚す
事も無くなります

真っ直ぐに入ったバルブ それにしても短いバルブですね
この頃はディープリムなんて無かったですからね






タイヤが入ったら 空気を 5kg/㎡ 前後入れます
そして大切な作業 タイヤのセンター出しをしっかりします




リムやタイヤをリムセメントで汚したら シンナー等の
有機溶剤で綺麗に拭いておきましょう
(私は汚さなかったけど これは講習用ね 笑)






センター出しも終わった チューブラーホイール
クリンチャーと比べると面倒だと仰る方も居ますが
私は面倒だと思った事はないですよ 結構楽しい作業です




使用時の圧力まで空気を張り リムセメントの強度が出るまで置いておきます
使えるのは次の日ですね しかし試合用やこの様な軽いタイヤは 使った後は
空気の圧を下げて保管しします その方がタイヤに優しいですね

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