Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

一日で乗れる 子供用自転車

2014-05-16 20:32:44 | 自転車整備 その他 
整備をし引き渡した子供用自転車その次の日に電話が有りました
ペダルを付けて下さい・・・





補助輪無しで自転車が乗れる様に脚で蹴って進み バランスの練習用に作った
ランニングバイク 完成後この自転車小屋から本人が乗って帰りました






自転車小屋の出入り口はやや登り坂
表の道路へ出ると自転車を脚で蹴って
脚を上に上げて上手く乗っていました

初めて自転車に乗る時に難しいのは
真っ直ぐ走る為のバランス その為ペダルを踏む時に
左右に揺れる事が無い様 脚で地面を蹴り脚を上げる
練習をします その次には旋回の練習




この辺は上手にこなしていた様です そして電話
本人も乗る自信が出来たのか ペダルを付けて下さい・・




お姉ちゃんと共に自転車小屋へやって来ました






本人には他にもう一台自転車が有るので この青い
自転車はもう乗らないだろうと思っていましたが 
これが気に入った様子 取り外した部品を処分
する前で良かったです






分解した時のままなので 部品の清掃から始めます






B.B のリテーナーも綺麗に洗いました






クランクシャフトも傷みもなく綺麗です






ハンガーわんだけ付けていましたが 左側は一旦
外します






グリスは水に強いと言われる フィニッシュラインの
テフロングリス リテーナ―に多目に使いました






シャフトの右側に装着し ハンガー小物に差し込みます






左わんにもリテーナーをセットします しまった・・
グリスは廉価版で良かったのに(笑)






ロックリングを取り付け 玉当りの調整をします




これでクランクを取り付ける準備が出来ました




空流(くうる)君のママも様子を見に来ました




もともとペダルが外れれば良かったのですが 
錆付いて、どうにもならなかったクランクです






シャフトに挿入し ナットで締め付けます




子供用とは言えしっかりした工具で確実に
締め込みます




右側も同じ手順で取り付けます






最終的には廃棄するつもりだったチェーンです
一度洗っているので パシパシの手応えです






このチェーンのコネクトリンクはクリップタイプです






チェーンプライヤーで確実にチェーンを繋ぎます






全く油脂分が無い枯れたチェーンですが オイル持ちの良い
Super Lube スーパールーブの多目的オイルを使います




やや固めのオイルが適度の潤いを与えてくれます
これはチェーンステーの上ですがクリップタイプの
マスターリンクはクリップをこの方向へ使います

これはチェーンケースなどにチェーンが当った場合
クリップが外れ難いのがこの方向です






ペダルの無いランニングバイクが普通の子供用自転車に
戻りました




昨日の夕方に渡したばかりですが 一日足らずで
本人の希望通りペダルが付きました






ほれ 乗ってごらん  あら 一発で乗りました 
渡して直ぐにペダルを漕いでいました 
ちょっとびっくりです
ランニングバイクの効果は凄いですね





初めて自転車に乗れた嬉しさ これは子供なりに凄い事なんだと思います

補助輪無しで初めて練習する時は この様にギアやチェーンまで外す事は無いですが
ペダルだけでも外してあげた方が良いですね もし面倒で無ければ今回の様に
フロントギアも無い方が子供にとっては扱い易いでしょう

この物語はここから始まっています 【 子供用 ポンコツ自転車 】

 
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コルナゴ フレーム 塗装剥離

2014-05-14 20:09:42 | COLNAGO コルナゴ 組立
コルナゴのロードフレームが 1本保管して有ります かなり長く私が暖めていましたが
今回塗装をやり直す事にしました まずは現在の塗装の剥離から始めます





COLNAGO コルナゴのロードフレームですがこれは石川県のカツリーズサイクルの
成田さんが かなり荒れた自転車ですが Kinoさんならどうにかするでしょうと
レストアをしなさいと暗示するかの様に送って下さったものです ただこの様な物は
明らかな目的が無ければ仕事が進みません 誰かが喜ぶ姿を思い浮かべながら
作業をしたいものです そんな事で 3年程眠らせていました




今回これを組み上げると喜んでくれそうな人が
居るので完成の期限無しで進める事にしました






分解後丁寧にワックスを掛けていたので良い艶は
しています チューブは COLUMBUS コロンバスを
使っています






ハンガーシェル上の直付ワイヤーリード
チェーンステーのアウター受け ノーマルサイズの
リアエンド 全てが Campagnolo です バック巾 126mm
この辺りを見ると 35~40年近く前のフレームでは
ないでしょうか






ヘッドやダウンチューブその全てのステッカーが
駄目になっています




メッキが残念ですが コルナゴを表すクローバーの
肉抜きがされています






今回は塗装をどうするか迷いましたが 塗り替える
事にします 本職に依頼するのではなく自家塗装で
行きます 最初にする事は強い洗剤を使いフレームに
塗ったワックスなど油脂類を洗い落します






用意した洗剤はマジックリンと同等の物 これを
別容器に取り別け原液のまま使います






さすがに原液を素手で触るのは止めておきます
念入りにスポンジで擦りました






綺麗に見えているフレームでも何か怪しい色の
泡が立ちます この作業は塗装前になるべく
フレームに油脂分を残したくないから行っています






充分な水量で洗剤を洗い落します




洗浄前に有った艶が強い洗剤でカサカサになっています これを見るとワックスと言うのは
美装にはとても役立っていると言う事ですね この作業を行ったのは油脂分が無い方が
次に行う剥離剤の効率が良くなるのじゃないかとの思いも有ります




さて充分フレームを乾燥させたので 塗装の剥離を
行います






今回用意した剥離剤です 今まで使っていたのと
同じ物が有りませんでした 初めて使う物は少し
不安が有りますね






剥離剤を使う前にペーパーで塗装の表面を荒らして
やりますこれは正しい方法か解りませんが 今までの
経験で傷が付いている部分の方が剥離し易かったからです






全体を軽く荒らす程度で良いでしょう






剥離剤を刷毛が使える容器に取り分けます






刷毛でフレームの隅々まで塗って行きます 特に
入り組んだ 入り隅の部分は剥がれ難いので
充分な量を塗りましょう






塗る量はたっぷりと なるべく多く塗る方が良いですね




さて



塗布後 30分程度経ちました う~ん・・・
あまり良くないですね






本来ならこの様に全体の塗装が浮き上がって欲しい
のですが 今回は駄目ですね 気温も半袖で充分な時に
この状態は期待が外れました






仕方が無いです スクレーバーで塗装を落して
行きましょう






これは本当に忍耐作業です ひたすら塗装を
そぎ落とします




おおむね塗装が落ちたので 水で全てを洗い落します






パイプに残った塗料はこの後どうにでもなります
細かな所に入り込んだ塗料の除去に手間が掛かります







この後塗装の下地処理へと進みますが どの様に仕上げて行くか少し考えます 
想像した中で一番悪い状態ですが きっちりと綺麗にして見せましょう

次の作業 【 コルナゴの塗装剥離 二度目の剥離剤 】

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子供用自転車 ハブのグリスアップそして完成

2014-05-12 20:08:36 | 自転車整備 その他 
子供用自転車を脚で蹴って進むランニングバイクと言うものに改造しています
それを待ち望んでいる子供たちも整備場所に来てくれました 今回はハブの
グリスアップをして完成です





整備の様子を見に来てくれた子供達とランチを済ませ自転車小屋へ帰って来ました
もう少しで整備も終わり引き渡す事が出来ます




皆で食べたランチはこんな奴 モスバーガーでした




先程、どの様な具合か途中で試乗をしてもらいましたが
前カゴは無い方が良いとの子供達の意見 それを
尊重しカゴと泥除けは付けない事にしました






前輪を回すと少しゴリゴリします折角だから
ハブの状態を見てみましょう








ナットに付いている樹脂カバーを外します






これを見ていた空流(くうる)君 反対側を自分で
やり始めます この子、道具の使い方が実に上手で
見ていて感心します






次はハブナットを緩めます 使うのは 14mm レンチ






工具を渡すとここも自分でやろうとします




手でレンチが回らないと叩いています する事が
我々と一緒です(笑)






さすがに子供の力でハブナットは緩みません
そこは手伝ってやると 反対側へ回ります
前輪が動かない様に手で押えています




特に詳しく教えず何をするか見ていると 整備手順は
間違っていません 良いセンスを持ち合わせています 
そしてこんな事が好きなんでしょう 5歳半です・・




さて空流君が外してくれた車輪です これでもう少し力が有れば
立派に手伝ってもらえますね




ハブを触ってみるとゴリゴリです 一般車は固めに
調整するのは普通ですがこれは少しやり過ぎですね






ハブスパナは 13mm を使います




これが又固い・・ 良く締まっています これだけでは
緩まず 両方のロックナットにモンキーを掛け力技で
行きました




内部は特に悪い処は無くグリスが枯れているだけです






新しいグリスを多めに使い調整しました 
回転はコリコリとする程度に調整 一般車でこれ以上
軽くすると直ぐにガタが出て 下手な整備と言われます

今回は DURA グリスを使いました 先日からテフロングリスや
高価な物を使っていますが 200g 300円程度のイモグリスで良かった
ですね そんな物も置いてあるのにすっかり忘れていました(笑)






カゴが必要ないのならこの金物も外しましょう




これで一連の整備が終わり目標の形になりました
でも後少し・・






時間が経ち表面が荒れた樹脂部品 いかにもみすぼらしく
見えます ここを綺麗にすると見た感じも随分変わります




こういう部分は車なんかの部品の艶出しに使う 
ポリメイトこれは樹脂やレザーに適し塗装面には
使いません タイヤワックスでも良いでしょう






油脂分が枯れて乾燥した樹脂にしみ込む様に
入って行きます 色が濃くなり綺麗になりました






タイヤにも軽く塗って色濃く艶も出ました






塗装部分にはワックスを掛けてやりました




これで一連の作業は全て終了です




お兄ちゃんが使わなくなって 5年程放置されていた自転車でした

幼児や自転車に乗る練習に使うランニングバイク 脚で蹴って自転車を走らせ
倒れないバランスを覚えるのに効果的です 上手く活用してくれれば良いですね

前回の作業 【 子供用自転車 ヘッド小物のグリスアップ 】

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子供用自転車 ヘッド小物のグリスアップ

2014-05-10 20:13:14 | 自転車整備 その他 
前回ヘッド小物を分解した小さな自転車 今回は各パーツを洗浄しグリスアップを
行います 作業中に可愛いお客様の訪問も有りました





前回分解したヘッド小物のリテーナーです これらを洗浄し新しいグリスで
組立調整を行いましょう






上下に使われていたリテーナーの汚れ方が
この様に違います 上の物はやや錆が回り
下の物はグリスがやや乳化しています






洗浄の用意をします パーツクリーナーは KURE
クレを使います これは乾燥に適度な時間が有り
使い易い商品です リテーナーはケースの隙間に
グリスが残る事が有るので丁寧に洗いましょう





冒頭で良く汚れた物をお見せしてしまったので 綺麗になった物でお口直し・・






フォークコラムの下玉押しも綺麗にしました






これは途中で使う舌付ワッシャーですが酷く錆が
出ています 少し綺麗にした方が良いですね




軽くペーパーを当てラッカー薄め液で油脂分を落しました






艶消しの塗料を吹いておきます このスプレーは一本
常備しておくと、使い途も広くて便利ですよ






今回はフィニッシュラインのテフロングリスを使いましょう
水に強いと謳われている商品なので 防水機構の無い
今回のヘッド小物には良いのじゃないかとの期待です





ここで可愛いお客様が様子を見に来ました 右のお兄ちゃん 唯斗(ゆいと)君が
乗っていた自転車で 今回真ん中の 空流(くうる)君が練習に使います 
お姉ちゃんの名前は 瑚恋(ここ)ちゃん






作業を進めます フォークの下玉押しにグリスを
塗布します






リテーナーにも全体にグリスが回る様 揉み込む様に
塗ると良いですね




リテーナーを装着し 少し置いておきます








上部ワンにもグリスを塗布しリテーナーを入れておきます
下部ワンにもグリスを入れておきましょう




空流くんが手伝ってくれます フォークコラムを
ヘッドチューブの下から差し込みます






ヘッドの上部からコラムのスレッドが見えて来ました




ヘッド下部は奥まで入っています






上部玉押しにグリスを塗ります この小物は
この部分から水が入り放題です 普段よりかなり
多目のグリスを使っています






玉押しをスレッド(ネジ)にねじ込みました






次は舌付ワッシャーです 先程塗装したのが綺麗に
仕上がっていました




カゴの取付けホルダーを入れます






最上部の袋ナットも綺麗に仕上がっています
スレッドに装着します






ヘッドのガタが無いか様子を見ながらモンキーで
袋ナットを締め込みます








どの様な具合か見ておきたいので本人に乗って貰いました
少し小さいかと思っていましたが充分使えそうです




お腹が空いた・・

丁度お昼です 何か食べに行きましょう






近くのモスバーガーのお店へやって来ました




窓が大きく明るいお店です





それぞれが好きなものを頼みました ハンバーガーもたまに食べると美味しいですね
お店のシステムや勝手は私より子供たちの方が良く知っています 私はお財布を
出すだけです(笑)

自転車の方ももう少しの整備で完成です待ち遠しいだろうし急がないといけませんね

前回の作業 【 子供用自転車 ヘッド小物を分解する 】

次の作業 【 子供用自転車 ハブのグリスアップそして完成 】

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子供用自転車 ヘッド小物を分解する

2014-05-09 20:10:56 | 自転車整備 その他 
前回 B.B 小物を分解しましたが今回はヘッド小物を分解します
一般的に軽視しがちな整備ですが自転車にとってヘッドはとても
大切な部分です





前回までにチェーンやクランク回りを取り外し当初の予定だった ランニングバイクの
形にはなって来ました しかし折角なのでもう少し整備を進めます




自転車のリアエンド付近に樹脂製のチェーンカバーが
割れた物が残っています








この様な物は見た目も良く有りませんし 外して
しまいます






後ろのホイールを回してみると調子は良さそうです
フリーホイールは使う予定は有りませんが 内部の
ラチェット部にオイルを入れておきましょう




自転車のヘッド部 ここが大切な理由は自転車に乗る際
ハンドルは細かく左右に動かしています ヘッドを調整
する事で自転車が軽く感じる事も有ります






そんな大切な可動部ですが 今回の小物の構造は全く
防水機構が無く水の入り放題です 一度内部は確認
したいですね






ヘッドを触る場合まずハンドルを外す必要が有ります






上部の引き上げ棒の頭をモンキーレンチで緩めます
部品に依れば頭部をハンマー等で殴る必要も有りますが
今回の物は緩めただけでステムを引き抜く事が出来ました






前のブレーキワイヤーを ハンドルから外します
インナーワイヤーの長さも充分有るので一旦
ブレーキのワイヤークランプを緩めましょう






ここは 10mm のスパナを使います






インナーワイヤーを解放しました




ブレーキレバーからインナーのタイコを外します






これでハンドルが自由になったので邪魔にならない所へ
仮置きしておきます リアブレーキはそのままで O.K です




ヘッド小物の分解を進めます まずは上部の
袋ナットを緩めます






このナットには専用のヘッドスパナが有りますが
部品に依ってはサイズも違います 今回の物は
私の用意している 32mm より小さい様です






ここはモンキーレンチを使いましょう 今回はハンドルの
短いタイプのモンキーで 36mm までクチが開く物です
従来の物なら 300mm と言うサイズの物が使えます
このサイズのモンキーは他でも使えるので一つ用意
しておくと大変便利です






袋ナットを緩めて外しました ここは正ネジです






次は前カゴを取り付けている金物を外します






これはカゴの底を保持しているホルダーを緩め
カゴと一緒に外した方が良さそうです






ここはナットとボルトの頭の両方で 10mm のスパナを
使います








カゴやマッドガードの全てを外しました






舌付ワッシャーを外します








上部の玉押しも外しました






この状態でヘッドチューブ内に挿入された 
ヘッドコラムが自由になります






ヘッドワン上下のリテーナー 同じ条件で使っていますが
汚れ方が違います この様な事も観察していると面白い
ですよ






フレームを持ち上げる事でフロントフォークが抜けます
そんなに難しい構造じゃないでしょ?





これから分解したパーツを洗浄し 新しいグリスで組み立ててやります
次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 子供用自転車 B.B小物を分解する 】

次の作業 【 子供用自転車 ヘッド小物のグリスアップ 】

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