Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

第 62回兵庫県アマチュア自転車競技選手権大会 観戦

2016-07-20 20:22:52 | 自転車競技
表記の大会が兵庫県明石自転車競技場で行われました 今回は役員を免れたので
知り合いの選手達の戦い振りを見に行って来ました 216.7.17




朝の早い時間は雨が降り、大会の開催も
心配されましたが 開会式が近づくにつれ
お天気は回復して曇天のなか大会が行われました




最近の兵庫県自転車競技連盟が主催する県内大会は
昔からどの様な大会でも行われていた 朝練習と言う
ものが無くなりました 選手は当日の走路を走る事なく
いきなり競技を行う事になります 

選手に依ればローラーだけでは身体の準備が出来ないと
ロードバイクを用意し かなり早い時間に会場へ入りロード
バイクで会場周辺の道路を走り用意をしている者もいます






さて何時もならホームストレッチ側に居る事が多いのですが
兵庫県立図書館の有るバック側へ行ってみます バックからは
審判棟が正面に見えます フィールドが土なのはここはサッカー場
としても使われています 昔は蹴球場と言う立札が有りました



  
明石競輪が廃止になってそのままバンクが残って
いましたが フェンスなど無く鉄条網だったと言うのも
恐いですね アウトコースが私です 




さてレースが始まりました



最初の種目はスプリント予選 200m のハロンを測ります
ここは2コーナーの上で多くの選手がこの辺りからバンクを
利用して加速して行きます




男子 1kmTT が始まりました 2コーナーを走っているのは
丸山繁一選手 3度のマスターズ世界チャンピオンになって
います 最近調子が良い様ですね ワールドチャンピオンの
風格は失われていません




レースの合間の丸山選手 現在はパールイズミに
勤務しています






彼の愛車 ナショナルチームカラーの LOOK
お値段も含め男前です(笑)






JCF の強化選手の伊藤歩登選手 先日伊豆ベロドロームで
行われたジャパントラックカップに日本代表で参加していました






この日も 1kmTT 1分7秒67 で優勝です




バックストレッチからの観戦は比較的静かで
走路までの距離が近いので 大会役員の様子も良く
見て取れます 皆さん良く頑張っていらっしゃいます
ただ、その中立公正な競技役員の方が競技中の特定な
選手に対して 声掛けや応援をしているのはいかがな
ものでしょうか
※ このスタートラインに居る選手は関係ありません





 
競技中は役員、選手以外の走路内への入場が厳しく禁止
されています 誰も内部からの声掛けや応援が出来ないのです 
役員の方がそれをされるのは著しく公平性に欠けています
これは観戦者として気になる処でした







競技は進みます 今回 2名の参加が有った女子選手
チームスプリントのスタートです




間もなくケイリンの予選が始まります 誘導を務めて
くれるのは現役の競輪選手の方です








ケイリン予選 上位2名が決勝戦へ進みます
後1周半で誘導員が離脱しレースが動きます
最終ホーム5番手から一気の捲りで後続を引き離し
ゴールするのは小原選手 彼も元競輪選手です






午前中の競技が終わりお昼休みです 明石公園内に有る
お店で食事にします 園内に白く綺麗な植物が有りました






お昼からの種目、スプリント1/4 決勝戦です
1周目の2コーナー上です






3~4コーナーを周り 2周目の 2コーナーから
掛け合いが始まりました 昔は自転車競技の華と
呼ばれた種目です




元国体選手 浜中康志君 昨年のスポーツマスターズの
ケイリンで優勝しています






さてそのケイリンの決勝が始まりました




周回の並びが落ち着きました 濱中君は3番手
小原選手は5番手からの競走です




誘導離脱の4コーナー 2番の選手が外から
先行体勢に持って行きます






2番手 3番手の選手の口が開き 小原選手はバックから
大捲り この位置で 3番手、ゴールまでに 届くのか
濱中君は直前に 1KmTTを走り休憩なしでのスタート
バックで小原選手に合せきれず 脚が売り切れたらしい




結果は捲り切りさらに外から伸びた小原選手の優勝




元競輪選手らしく一瞬のスピードが有り 状況を良く
見ています




一日の予定全てが終りました 閉会式です






成績優秀者には賞状と楯が贈られています
これは何度もらっても嬉しいものですね




今日も一日皆さんお疲れ様でした 気を付けて
お帰り下さい またお会い致しましょう





ナショナルチームカラーのルックは格好も良く、インスタグラムに写真を上げると 1600件以上の
いいねが付きました 外国の方に凄く人気が有る様です
この LOOK564 も綺麗ですね塗装がバンクに栄えます 価格も PT91.TR ナショナルカラー の
1/3 程度らしいです それを安いと思ってしまう私達の感覚はおかしいのかも分りません(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペダルキャップの 取付け カンパニョーロ

2016-07-18 20:28:21 | 自転車整備 ペダル
自転車のペダルに取り付けられているキャップ これには様々な形状と種類が有ります
今回は三ヶ島の商品を Campagnolo のスーパーレゲロに取り付けてみます





私が整備し保管しているクロモリのロードレーサーは 1974年製造の NATIONAL
この自転車には Campagnolo のペダル Super Leggeri スーパーレゲロを使っています
それのキャップが保管中に行方不明になってしまいました 何時までもそのまま置いておくと
回転部に埃が入り良く有りません 純正の手持ちが無いので違う物で間に合せます








Campagnolo Super Leggeri 超軽量ペダルと言う
意味でしょうか この自転車は天井に吊っています
或る日カチャンと言う音が床でしたのですが 後日
それがこのペダルキャップが落ちた音だと気付きました
探してもそれが出て来ません 何処へ行ったのでしょうね






反対側です 樹脂にメッキがされています これを今
探すと何処かには有るでしょう でも恐ろしいお値段で
取引がされていると思います






純正に拘りたいのはやまやまですが 今回は三ヶ島製作所の
ペダルキャップを用意しました キャップには色々な種類が
有るのですが アルミ製でシルバンと言うシリーズ用のパーツ
です






これを取付けてみると 事前に調べた通りカンパの
ネジに合います これで行きましょう






ただキャップの MKS と言う文字が気になります
メーカーさんには申し訳ないですが見えない様に
させて頂きます






試しにヤスリで擦ると直ぐに削れます 凸文字を
削り落しました 事前に少し磨きアルマイトも
されていない事は確認しています








ヤスリ目を残したままはさすがにバックを踏みます
1000番の耐水ペーパーで表面を均してやりましょう
コンパネで小さなブロックを作りそれにペーパーを
巻き付けると使い易くなります








ヤスリ目が無くなる程度に研磨しました 耐水ペーパーを
使うと真っ黒に汚れるので洗っておきましょう




表面仕上げはコンパウンドかピカールの練りタイプで
磨く事にします






ピカールの容器はセンスが良いですね




磨き始めはここからです 全体が艶消しになっています






今回はコンパウンドを使いました ウエスの汚い汚れは
ご勘弁下さい






コンパウンドの番手は変えていません 布に取った時は
粗い状態ですが 布が光るくらい擦るとコンパウンド自体の
粒子が細かくなります そこまで擦ってやると細目を使わなくても
有る程度の磨きは出来ます








ちょっと穴を開けます 2mm の鉄キリです






素材がアルミだし簡単に開きます




どうして開けるかと言うとカンパの純正には
穴が開いています その理由まで知らないのですが
それに倣いました






もう一度ピカールのチューブタイプで磨き完成です




ではペダルに取付けます






これはこのキャップの専用工具でカンパにも合います
キャップスパナと言う名称で 300円程度です






プライヤーでも使えますが この工具は有った方が
良いですね 今迄これが無かった時にプライヤーで
沢山傷を付けてしまいました








ペダルに取付けましょう ネジには防水と錆を防ぐ為に
グリスを塗っておきます カンパの当時物のグリスです








早速ペダルに付けましたが本体と隙間が開きます 
ネジが長い様です




目をつぶっても良いですが ちょっと隙間が大きいです
少し手を加えましょう




作業台に戻って来ました






180番のサンドペーパーで擦ります




アルミなのでそんなに時間は掛りません
ブレーキゴムの面出しもこの様な方法で
行う事も出来ます






ネジの先端がバリで汚くなっているので 先の鋭利な物で
ネジの溝をさらえておきます




ネジが短いのでこれ以上の切削は無理です 
パーツクリーナーで綺麗にします






もう一度カンパグリスを使います もう手に入れる事が出来ない
製造中止になった貴重なグリス どうしてそれをこんな所に
使うのか・・ 相手がカンパニョーロのスーパーレゲロだから
なんすが 自転車に対する思い入れ、自転車はただ動けば
良いと言うだけでは無い、歴史に名を残した名機に対する
敬いの気持ちなど様々です 
回転部分に使う物でもグリスやオイルは市販の廉価な物で
充分だよ と思っていらっしゃる方には理解し難い事かも
分りません




まだ少し隙間が出来ますがグリスで収まる程度です
これで行きます






最後に掃除をしておきます アルミの地肌は
直ぐに曇りますがピカールに添加された油脂分が
酸化を随分抑えてくれます






柔らかいネルのウエスで良く磨いてやります






綺麗になりました こちら側だけ見ているとそんなに
違和感は無いですよね キャップに開けた小さな穴が
良く効いています 裏側からグリスで穴は埋めています





カンパニョーロの軽合金プレートのスーパーレゲロ このペダルは元々外環が付いた
ロード用ですがその外環を切って使っています ロードでもピスト用のペダルの方が
ストラップとの一体感が有って良いですね 私はその方が好きでした

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Campagnolo RECORD ハブ グリスアップと玉当り調整

2016-07-15 20:33:09 | 自転車整備 ハブ
カンパニョーロのレコードハブのグリスアップを行っています 前回ハブ本体の磨きを
行いました 今回は新しいグリスを使い玉当りの調整まで行います





私が選手時代に使っていた Campagnolo の RECORD ハブでもう直ぐ 50年が
経とうとしています ここまでに分解 洗浄 磨きまで済ませています 
今回はグリスアップと回転の調整を行いましょう 構造はカップ&コーンです




分解した時は当時物のカンパグリスが使われていました
今回はフィニッシュラインのテフロングリスを使います








ハブに使われている中空シャフトです CAMPAGNOLO の
文字が刻まれこの当時とすれば綺麗な表面処理がされて
います 片方のネジにグリスを塗布します 主な目的は
錆止めです






シャフトに玉押しを取付けます CAMP. 9×26 の文字が
打たれています これはイタリアネジで国産のネジとは
合いません




玉押し=コーンをシャフトにネジ込みました




次はワッシャーを入れます








これはロックナットで裏面には CAM. 67 の刻印が有り
この数字で製造年を知る事が出来ます 1967年に作った
ロックナットでその年に製造されたハブに使われます
ただナットが残ると次の年に持ち越す事が有ると聞いた
事が有ります




ロックナットから出るハブシャフトは約 4mm です
これは分解前に測っていたのでそれに合せます






このハブの場合 ロックナットに使うハブスパナは
13mm です これはハブに依って違う事も有りますよ




ロックナットにはモンキーレンチを使いナットを
決めてしまいます 工具をお互い寄せ合う方向へ
回すと、玉押しとロックナットの両方が固定され
動かなくなります






シャフトの準備が出来たのでハブ本体に鋼球を
入れましょう






玉受け=カップに傷みも無く綺麗な状態です
ここに新しいグリスを適量入れます 小指を
使って塗布しています




スチールボールを並べました 指先で難しい時は
ピンセットを使うと良いでしょう






後先になってしまいまいたが 使われているボールの
大きさを確認してみます Park Tool SBC-1 これは
たまに使います 最近のパークツールのカタログでは
ツールキットの中で見ますが 単品としての紹介は
されていませんね




フロントハブには呼び 7/32 が片方に 9個使われています
昔から他の国産のハブでは使わない様なサイズでした 
今のシマノのバラ玉でしたら トラック用の HB-7600 が 3/16
ロード用の HB-9000 が 5/32 のリテーナーが使われています
これらと比べてもカンパが使っているボールは大きいですよね






両方の玉受けにボールを並べ終えると 一度玉押しを
仮入れしてグリスの量を確認してみます 適量と言うのは
考え方次第ですが 防水の事が考えられていないこの頃の
回転部はグリスがはみ出すくらい入れるのが一般的でした
実際に使ってみれば解りますがグリスが少ないと水は中に
入り放題です






ハブ本体の用意が出来たのでシャフトを入れます
グリスを塗布しておきます 単なる錆止めですが
部品を何時までも使える様に塗布しておく方が
良いでしょう 中にはそんな物は要らないと仰る
方も居ますが 決まりが有る事では無いので
自分の考え方に従えば良いかと思います






シャフトをハブ本体に差し込みます








フランジから出て来たシャフトに玉押しをねじ込みます
この時点では奥までねじ込んでおけば OK です




次は舌付ワッシャーです




舌付と言うのが正式な名称なのか解りませんが
ワッシャーの内径の一部分に突起が出ています
これを舌に見立ててそう呼んでいます




シャフトには一本縦溝が切って有ります ここに
ワッシャーの突起を入れる事で、ワッシャーが
回らなくなり 玉押しとこの後でねじ込むロックナットが
共マイをしなくなります このタイプのワッシャーは
回転部の構造に依っては無くてはならない事も有る程
大切な役割を持っています






ワッシャーを入れた後はロックナットをねじ込みます
ここからが玉当りの調整ですが 神経を指先に集中し
シャフトを回してその状態を感じ取ります ガタが
出る一歩手前の一番軽く回る部分を探し出します




自分がここだと思う所でハブスパナとモンキーを
使いロックナットで固定します ただこれは一発で
決まる事はまず有りませんから 自分が納得
出来るまで何度も同じ事を繰り返せば良いでしょう

この玉当りも何時もその一点を求めるのでは無く
練習や街乗りで使うハブなら渋めの方が良い
場合も有ります




玉当り調整も終えました 結構時間を掛けています






ハブ全体に油が付着したのでもう一度
ピカールで磨いておきます




カンパのレコードハブにはグリスホールのカバーが
付きます






グリスホールはハブ胴の Campagnolo のマークの
裏側に有ります




そこへ先程の金属で出来たカバーを取り付けます




しかしこの穴を利用してグリスを入れた事は有りませんが
これが必要な状況やそんな時代が有ったのでしょうか
最近ではスピードプレイのペダルが新しいグリスを
注入し古いグリスを押し出す様な整備方法を取って
いましたね








皆の憧れで有った Campagnolo RECORD のマーク
フランジのダストキャップの美しさも好きです
長く汚れたまま置いていた選手時代のロードハブ
長年の汚れ落しと新しいグリスをやっと入れて
やりました





最近のハブの回転部分はどの様なメーカーもさすがにゴリを感じる様な物は有りませんが
40~50年前と言えばボールの手応えを感じるハブがほとんどでした そんな頃にこの回転精度の
高いハブを作っていた事が Campagnolo の凄い処だと思います

前回の作業 【 Campagnolo RECORD ハブ 美装 磨き 】

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Campagnolo RECORD ハブ 美装 磨き

2016-07-13 20:12:12 | 自転車整備 ハブ
前回分解し洗浄までしたオールドカンパと呼ばれる 古い RECORD ハブ
今回はハブを磨き組立て調整まで行う予定です





Campagnolo RECORD とても古くから私が使っていたロード用のハブです
保管状況が悪くてハブ本体に多くの錆を発生させてしまいました 今回は
使える程度まで磨いてやります






この当時はアルマイト加工もされていないので
ハブは直ぐに光沢を失いその後表面の酸化が進みます
その状態に合わせケミカル品を使いながら磨くしかありません






併せて回転道具も使います 先端のパーツも何種類か
使う事になるでしょう






最初にフラップホイールと言う研磨工具を使いましたが
ドリルの回転が速くアルミ焼けを起してしまいます
表面の有る程度の磨きはシャイネックスを使ってみます






シャイネックスと言う会社が作っているナイロン繊維を
主としたサンドシートで 磨くと言う作業では結構使い易い
商品です 表面の粗磨きまでこれで行いました






ここから先は工具の先端をフェルトホイールに替え
コンパウンドと併用して磨きます






これでこの程度までの光沢が出ます ただここから
これ以上の仕上げを望むなら相当の覚悟が必要です




する気になればこの様な状態まで出来ますが
この時は 5時間程掛っています ここまですると
精根が尽き果てます 今回はコンパウンドで置く
事にしましょう






グリスアップの為に作業テーブルに移りました
磨きはこれくらいで許して下さい(笑)





雨に濡れた葉っぱと岩肌が綺麗です
今回の様な磨きの作業は絶対に綺麗にしてやる、と言う強い思い込みが必要です
多くの場合人の物ならその人が喜ぶ顔を想像しながら出来ますが 自分の物って
中々そこまで気持ちを高揚させる事が出来ません グリスアップの写真が沢山
有ります続きは次回にさせて頂きます

記事内でクランクの写真を使いましたが過去にこの様な研磨作業をしています
【 クランクの 研磨-バフ掛け 】

前回の記事 【 Campagnolo RECORD ハブ 美装とグリスアップ 】 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Campagnolo RECORD ハブ 美装とグリスアップ

2016-07-11 20:13:08 | 自転車整備 ハブ
昔から自転車愛好家達の憧れの部品 Campagnolo カンパニョーロ 現在程
部品が豊富では無かった頃のオールドカンパ レコードハブの整備を行います





私が随分と長く練習に使っていたカンパニョーロのロード用フロントハブです
少し保管状況が悪く可哀想な事をしてしまった部品です






アルマイト加工がされていない時代の部品は
気を抜くとアルミが塩を噴いた様になってしまいます




ハブの胴に巻いているのは 一般車で良く見るハブ毛
それを模した物でトウストラップで作っています
この様なアルミ地のままのハブを使うと良く解りますが
フロントハブには結構汗が掛って直ぐに塩を噴きます
ハブ胴が錆びると掃除がし難いのでこの様な物を付けて
いました






片方の端はイカの頭の様に切り もう片方はスリットを
入れています これで外れる事は有りません 革製のこれは
耐久性が抜群でした




思い出話はこの辺で置き まずはハブを分解しましょう
回転部はカップ&コーンと呼ばれる構造です






ハブの玉押しには 13mm のハブスパナを使います
これはハブに依って違う事も有るので 整備するハブに
合せたスパナを選びます






玉押しにスパナを掛けます 狭いスペースで工具を
使うので この様な薄い専用スパナを使います






外に有るロックナットにはモンキーレンチを使い
この写真では お互いの工具を寄せる方向へ力を
加えるとロックナットが緩みます




ネジは錆付く事も無く回りましたが シャフトのネジの
錆が多いので ナットを外す時に良く無さそうです






ステンレスの小さなブラシでネジの錆を取れるだけ
擦ってやりました






少量のオイルを注しロックナットを緩めたり締めたり
しながら 少しずつ外して行きます ネジを傷めない
為にもここは力技で一気にやらない方が良いですね




ロックナットの裏面には製造年の数字が刻んであります
このハブは 67年製ですね カンパの場合 67年のナットが
余ればその次の年にも使うと聞いたことも有るので 68年
初期の製造と言う事も有るのかも分りません






次は舌付ワッシャーが入っています その奥が
玉押し=コーンです






玉押しを外しました グリスが枯れています
使わなくなって 35年程経つでしょうか・・
この変色していない黄土色は当時のカンパグリスです






片方の小物を外すと反対側からシャフトを抜きます
引っ張るだけです




ハブシャフトが抜けました






左右の回転内部の汚れ方の違い この様な事も
興味深く観察すると良いですよ きっと役に立つ事も
有ります ボールは左右に別けて取り外しました








通常のグリスアップでは小物は片方しかバラしませんが
今回は年数も経っているので全てバラしてしまいました




さて分解が済んだので部品の掃除をしてやります








これだけ古い部品は左右の当りも付いているので 
お互いのパーツを混ぜない様に別けて洗ってやります
今回は KURE 呉のクリーナーを使っています






このハブにはクイック用の中空シャフトが使われています
長く置いておくとこの穴の中に異物が入っている事が有ります
実際に虫が居る事も有ります スポークで内部の掃除もした方が
良いと思います 何かが出て来ても、ここに関しては良い物じゃ
ないですね(笑)




パーツの洗浄が終わりました






CAMPAGNOLO の文字が刻まれた中空シャフト
ちょっとロックナットの附近で線切りが有ります
ナットの締め過ぎか 舌付ワッシャーの空回りの
どちらかでしょう






スチールボールも左右どちらも輝きを失っていません





Campagnolo RECORD ハブ 分解と洗浄が終わりました 良く塩が噴いた外見と比べると
とても綺麗な回転部分をしています カンパらしいです
組立ては次回に行いますが併せて美装もしてやる事にしましょう 次回もお付き合い下さい

次の作業 【 Campagnolo RECORD ハブ 美装 磨き 】

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする