あの日を思い出す
ワンワンは、夫がリハビリ施設に入るのと入れ替わるように我が家の家族になった。先住猫(スモ・フォル・トリ)になかなか懐かず、いつのまにか私の部屋で一人暮らすようになった。昼間は、外が良く見える窓際の棚の上で、夜は私の枕の上がお気に入りだった。ご飯を食べなくなったワンワンを放っておけず、全身で抵抗するワンワンをやっと動物病院に連れていった。で、重度の腎臓障害であることが分かった。残されているのは点滴治療のみ。でもそれはワンワンにとってストレス以外のなにものでもない。最後までワンワンが好きなようにすれば良いと思った。すると両手を出すと自分から寄ってきて抱っこされる。夜は私の左腕枕で寝る。私が先に寝ていると、左肩辺りをホリホリして催促する。こんなことは今まで全くしなかった。やっと普通の家猫がしていることが出来るようになったとホントに嬉しかった。
膝の上大好き
やっと普通に家猫がしていることができるようになったのに・・・
↓ 19日午後1時頃
体の向きを変えたいが、腰が上がらないので、前足を使ってやっと上半身を起こしてから、ちょっと体をひねってストンと横に倒れるように寝る。そのままうとうと。何か夢を見ているのでしょうか。
↓ 19日午後4時14分ころ
突然言葉にならない声を出し、上半身を持ち上げ、口が裂けてしまうのではないかと思う位大きな口をあけて、大量に黄色い液体をはいた。同時にオシッコが沢山でた。急いで上半身を抱えてあげると、再び大きな口をあけて苦しそうに吐いた。そしてもう一度苦しそうに吐いた。そのあと呼吸がとまった。呼吸の動きが無くなったあと、2回苦しそうに吐いた。腎臓病が悪化して消化器から口腔へと潰瘍が出来て最後まで苦しんだのでホントに可哀相だった。でも私の腕のなかで亡くなったのでワンワンも少しは良かったと思っているかな。吐いた物などきれいに片付けワンワンの体も綺麗に拭いて、寝かせた。
ワンワンが大好きだった白いフワフワ毛布、トナカイの帽子、小さな鼠、などを枕元に。踏み台にしていたステップ台の上に寝かせて、最後のひとときを一緒に過ごしたっけ。
あちらでは先に逝った先住猫のスモちゃんにも仲良くしてもらっていると思うが・・・