徐々にこのドラマを見るのに気合と根性が必要になってきました。
先週、ふとあれやこれやの登場人物たちが、その後どうなって行くのかを思わず検索していて、真夜中になってしまったと書きましたが、
実はそれで仁田殿が、今回どうなってしまうのか薄々知っていました。
和田殿の事でそのページのwikiを読んでいたら
『9月5日、危篤から回復した頼家は我が子・一幡と舅の比企氏一族の滅亡を知って激怒し、義盛と仁田忠常に宛てて北条氏討伐を命じる御教書を書き、堀親家に遣いさせ届けさせた。義盛は思慮の上で、この御教書を北条時政に届けた。堀親家は捕えられて殺され、仁田忠常は北条氏によって滅ぼされた。 』とあったからです。
「ええっ !? 明るく元気で、又いろいろな所で便利に使われているあの人は、あの笑顔で最後まで生き残っていくのかと思ってた。」と思い込んでいたものですから、なにげにショックでした。
だから、今回のドラマが始まった時に
「パパさん、この人も今日、退場かも・・・・。」と言うと、
「自害しちゃうんだよな。」と言うので、「えええっ ? この人、自害なの !?」と、物語が進行中だと言うのに、お互いにネタバレし合いながら、我が家の大河ドラマは進行していくのでした。
ただ実際は仁田殿は一幡の乳母父でもあり(このドラマでは出てこない話です。)、やはり実際は北条に嵌められたのだと思っています。
また、「諦めの悪い男」の感想の最後に
「あっ、そう言えばさ・・・・・って、やっぱり話はつきそうもないので、また次回に~!!」と書いたのですが、自分でもこの事を匂わせたかったのかなと今になって思ってしまったのですが、冷静に考え直してみると、そうではなくて「憤死」についてだなと思い出しました。
この「鎌倉殿の・・」の理解に、大昔に見た大河ドラマ「草燃える」の時の微かに覚えているシーンを参考にしていた時がありました。
今、そのドラマのwiki を読んでみると、ほとんど今やっていることをやっていたのだったと驚きました。流石に比企の滅亡の回は覚えていましたが、諸々の乱、ほとんど覚えていないのです。それでも印象的は「血まみれ!!」だったかもしれません。
ただある時、歯医者の待合室で読んだ(どこで読もうが関係はない事ですが(笑))、NHKが出している雑誌の大河特集で、(これからやって来る)実朝の妻音羽は、存在するだけで周りを不幸にする女性だったと、作者の永井路子さんの感想が載っていて、それがすこぶる印象的。その先の人生で、私もとある女性と出会って、あれはこういう人のことを言うんだなと思った事があるのです。
ドラマと言っても、いろいろと学びはあるのですよね。
そうそれで、「憤死」です。その雑誌のどこかに頼家は憤死だったと言う言葉があったように記憶しているのですが、あまりにも遠い昔なので定かではありません。「憤死のようなものだった。」とあったのかも知れません。なんたって、歯医者でドキドキしながらの流し読みですから。
もちろん頼家は憤死などではありません。もっと凄まじい・・・・・
いやいや、今の時代は「信長は本能寺で死ぬんだ。」と桶狭間辺りで書き込むと「ネタバレされた」と叱られるそうなので(笑)、この先は書きませんが、この時は(その大昔)、「へぇ人は怒りのあまり、『うっ!!』とか言って心臓が止まる事もあるんだ。」などと思ったものです。
今回の頼家を見ていると、確かに彼の死因は憤死などではありませんが、そうであっても不思議がないような気がしてしまいました。
可哀想すぎる !!!
「北条を決して許さない !!」と言った後に、うわっ、この女も北条の女だと、気持ち悪いものに触られたかのように母を見る頼家。
政子も可哀想だ。
鎌倉殿って、一応御家人のトップで、つまりこの時代の権力のてっぺん。
でもこんな物語を見せつけられちゃあ、「良いですよ。もう下々の者で。」って言いたくなりますよね。
頼家が最後に子供のように泣くじゃないですか。思わずもらい泣きしちゃいました(ノД`)・゜・。
そして今回の義時が「災いの種」として、けっして見逃してくれなかった一幡。
なんて三谷さんは残酷なシナリオを書くのでしょう。あの時、お母さん(せつ)の傍で一緒に殺しててくれたほうが、逆に視聴者としては気持ち的には助かりました。
二回も,二回もよ!!
切なく悲しい気持ちになりました。
だけど泰時はずっと善人として描かれなければならないという事なのかと思うと、寧ろホッとします。
そして今回、一幡が生きていると知り、預かっている善児の元に、その災いの種を消しに行く義時。
だけど義時に「できねぇ。」と言う善児。
一幡の為にブランコまで作ってあげていました。
仕方がないなと、自らの刀に手を掛ける義時を見て、トウが「水遊びに行きましょう。」と誘う・・・・・
それを見て、覚悟を決めたようにブランコの綱を切る善児は泣いていました。
千鶴丸を水遊びに行きましょうと誘いだし、殺害した時は無表情だったのに・・・・。
ふと気がついたら、私、このシーンで涙ぐんでました。
善児の気持ちにも揺れましたが、一幡、可愛らしかったのに。
結局二人であの子を逃がしてくれないかなぁなんちゃって思ってみたり・・・。
だけどこのシーン、殺人マシーンの善児が壊れてしまったという事ですよね。壊れてしまったマシーンって、結局どうなるのってまた気持ちがザワザワとしますね。
だけど義時、詰めが甘い・・・・のか?
三浦が預かっているからか、善哉はスルー・・・・。
庭で遊ぶ善哉の元に比企尼がやって来て、北条への憎しみを植え付けていきます。
母のつつじが善哉を呼びに来た時は、誰もいません。
比企の家が滅亡する時、彼女は「北条め!!」と言っていましたが、本当に深い深い憎しみを感じていたのでしょう。
彼女のボロボロのいで立ちを見て、現世の人かと思いましたが、もしかしたら憎しみの塊の怨霊だったのかも知れません。
そっと寂し気に我が子を抱きしめるつつじ。
ここに静かに災いの種がまかれてしまったのでしょう。
凄いね、三谷さん。やっぱり絶好調ですよね。
あー、やだやだ。と言いながら、次回も楽しみにしているような気がします。
そう言えば私、この前「修善寺物語」ってどういうお話って、・・・・・いやいや、また長くなるので、また次回ね。
あっ、そうそう。これだけは・・。
うっかり友だちに「ばか !」って言っちゃって
「馬鹿?」と問い返されて、気まずくなりそうな時は、「場数を踏んでいるので、経験値高いよね。」と言ってごまかせばいいんだなと、三浦氏から学びました。(笑)(笑)(笑)