「舎人公園」から帰るため、日暮里で秋葉原に向かう山手線を待っていました。
すぐ横には外国の旅行者の人たちが数人、同じように待っていたのですが、その中の一人が、反対のホームを走り去っていく山手線の電車の写真を撮って、とっても嬉しそうに仲間たちに見せていました。
「分かる!!」と、私は心の中で頷きました。
私たちにとって、何でもないような普段着のような電車。でも外国から来た人には、特別な電車に見えることでしょう。
私だって、違う国に行ったら、そこの住人達には普通の何でもないようなものでも、写真撮って嬉しく思いますから。
なんでもない電車。なんでもないチケット売り場。ごく当たり前の改札。
外国に行ったら、みなその国だけの特別なものに見えますから。
でもそれって、外国に行かなくても、私たちの日常に似たようなことがあるんじゃないかしら。
他の人の普通の生活の中にあるものが、ほかの人には特別に見えるー、そんなことが。
初めて知って初めて乗ってみた、この「舎人ライナー体験」もそれと同じようなことかもしれません。
ただ20分電車に乗って終点に着くだけのミニ旅。
だけどワクワクしました。
・「舎人ライナー」に乗ってみた。【見沼代親水公園駅】の続きで、路線図などは、その記事の方に載せました。
この路線は、本当に街中を通り過ぎていくもので、車窓の旅が楽しいかと言われると、そうでもないというのが本音です。
見えてくる一番のものは、人々の家々だからです。
それでも川(荒川)を渡り・・・
森を眼下に見下ろせます。
と、言っても、この森は「舎人公園」です。舎人ライナーは舎人公園を分断して走っているのです。
ここを通り過ぎて、終点の「見沼代親水公園駅」に向かいました。
私はどこに行っても迷う人。
だからこの通り過ぎたことには意味がありました。「舎人公園」は広いので、そのまま降り立ったら、どちらの方向に歩きだしていいのか分からなくて迷ったと思うのです。
車窓から、どこにネモフィラが咲いているのか確認することが出来ていて、迷うことなくたどり着けたのですから。
そして、終点に着きました。(または始点)
「ここまで」と言う雰囲気が伝わってきますね。
「見沼親水公園駅」で降り立ったのち、ここでランチ&公園散策をしたお話は、前の記事に書きました。
そしてまたこれに乗って、少し戻って「舎人公園」で下車しました。
無人なので、前の席にも座れたのに座りませんでした。これといった理由はありません。ただ何となく・・・。
「舎人公園」でネモフィラ・新緑等を楽しみましたが、時には見上げて、電車が走っていく姿も楽しみました。
4月4日から2週間近くも引きこもっていました。
なので18日は一人でお出かけでしたので、終始すまし顔でいましたが、心の中では「わーいわーい」と子供のようにはしゃいでいました。
乗り鉄も撮り鉄も、それを本当に趣味にしている人から言わせれば、きっとそう名のるのは止めて欲しいと思われるレベルだと思います。
だけれどそこは、私自身の「楽しい」を優先させていただきたく思います。
ささやかであっても、好きなことがたくさんあると、ちょっとしたお出かけでもたくさんの「楽しい」に出会える‥‥そんな感じのお出かけでした。